数回に分けてお届けする「PC USERアワード」では、ITmedia PC USER編集部がジャンル別におすすめ製品を格付しながら紹介していく。今回のテーマは「SSD」と「小型ベアボーンキット」だ。対象となる製品は、2014年上半期(1月〜6月)に登場した新モデルを中心として、同期間に販売中の現行モデルも含めている。
2014年上半期のおすすめ「SSD」――ITmedia PC USER編集部が選ぶ | |
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● GOLD | Intel SSD 730(Intel/テックウインド) |
● SILVER | M6M(プレクスター) |
● BRONZE | S6TN(東芝/CFD販売) |
2014年上半期のおすすめ「小型ベアボーン」――ITmedia PC USER編集部が選ぶ | |
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● GOLD | LIVA-B3-2G-32G(ECS) |
● SILVER | DS81(Shuttle) |
● BRONZE | BRIX Pro GB-BXi7-4770R(GIGABYTE) |
Intel SSD 730は、それまでエンタープライズ向けだったシリーズをコンシューマー市場に向けて投入した最上位ラインアップとして3月に登場した。登場当初、容量のバリエーションが240Gバイトと480Gバイトに限っていたのは、最近のハイエンドSSDにおいて競合他社でも共通している。
コントローラはインテルが第三世代と呼ぶ自社製の「Intel「PC29AS21CA0」」だ。もともとデータセンター向けSSDで使っていたものをコンシューマー向けでも採用した。高い信頼性を必要とするエンタープライズ向けSSDと同等の部材をコンシューマー向けでも使用することで、高い信頼性をユーザーに提供することになる。
レビューで行ったベンチマークテストの結果でも、シーケンシャルリード/ライトとともに、4K QD32時のリード/ライトが300Mバイト/秒を超えるなど、実運用時でのパフォーマンスを追求した製品という評価だった。
プレクスターのM6Mは、mSATA接続タイプのSSDで、M5Mの後継として4月からパーツショップの店頭に登場した。2コアのコントローラ「Marvell 88SS9188」とプレクスター独自の「True Speed」テクノロジーにより高速化をするなど、パフォーマンスの高さでパーツショップスタッフの評価も高かった。
M6Mのデータシートで示していた性能は、シーケンシャルリードはすべてのモデル共通で最大520Mバイト/秒。同ライトは64Gバイトモデルで160Gバイト/秒、128Gバイトモデルで340Mバイト/秒、256Gバイトモデルで440Mバイト/秒だ。
特に、M6M 128Mバイトモデルは、1万2000円前後という実売価格と、mSATAを求めるユーザーが旧世代の低速低容量SSDからの乗り換えが中心で大容量を求めるということで、多くのショップスタッフが期待していた。
CFD販売の「S6TNHG6Q」は、東芝製の新モデルを採用したラインアップとして3月からパーツショップの店頭に登場した。2013年に販売が好調で評価も高かった東芝製SSDの後継ということで、期待するパーツショップスタッフも多かった。
ショップスタッフが期待する理由として挙げていたのが、高いパフォーマンスと、それでいて“控えめな”実売価格だ。ショップスタッフによると、ランダムアクセスの性能が向上したことを高く評価していた。登場当初の実売価格は、512Gバイトが3万6000円前後から3万7000円前後、256Gバイトが2万円弱、128Gバイトが1万1000円前後だった。
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