結果を見ると、すでにプロジェクターを所有していると答えたグループは全体のわずか2パーセントに過ぎなかった。市場が大きく成長しているといっても、まだまだプロジェクターは一般的な製品となっていないということだ。
そして、鈴村氏が強調したのはプロジェクターに関心があると答えたグループが33パーセントに達するのに対し、興味を持って、プロジェクターの製品情報を収集していると答えたグループがわずか4パーセントであったことだ。アンケート対象のおおよそ1/3を占めるグループがプロジェクターに興味を持っているが、プロジェクター購入に向けた行動を起こしているグループがごくわずかであることが問題であり、このギャップを埋められればプロジェクター市場はより大きく成長できるということだ。
今回エプソンが投入する4機種は、昨年に大きな売上を記録した「EH-TW5200」の上位と下位に当たる製品だ。「EH-TW5200」も併売しながら、より広いニーズに応えて、市場を大きくしていこうという狙いだ。
「EH-TW6600W」と「EH-TW6600」は、ぼやけた画像をくっきりさせる超解像技術を搭載し、「EH-TW5200」よりも高い画質を求めるユーザーに応える製品だ。この製品は投影するレンズを上下左右に動かすことで、正面から外れた位置から映しても、画質を落とすことなく矩形の画面にできる「レンズシフト機能」も搭載している。
一方「EH-TW530」と「EH-TW530S」は、解像度はWXGA(1280×800ピクセル)にとどまるが、3Dに対応し、価格を下げて購入しやすくした製品だ。正面から外れた位置から映した時に、映像信号を加工して矩形の画面にする機能を備えている。ただし、この機能を使うと画質がやや落ちるという。
そしてエプソンはどちらの機種も「ホームシアター専用室で使わなければならないものではなく、6畳間でも十分使える製品」と強調する。リビングルームで気軽に使ってもらうことで、市場を広げていきたいという意図があるのだろう。
その他の主な仕様は以下の通り、「EH-TW6600W」と「EH-TW6600」は、明るさはカラー、全白どちらも2500ルーメンで、コントラスト比は7万:1。本体には入力端子としてHDMI端子を2つと、3RCA端子を1つ、1RCA端子を1つ、ミニD-Sub15ピン端子を1つ備える。スピーカーは10ワットを2つ搭載し、ステレオ音声の再生が可能だ。外形寸法は410(幅)×157(高さ)×304(奥行き)ミリ。重量は「EH-TW6600W」が約6.8キロで、「EH-TW6600」が約6.7キロ。
「EH-TW6600W」に付属するWirelessHDトランスミッターはHDMI入力端子を5つ、HDMI出力端子を1つ備える。このHDMI入力端子に接続した機器からの映像信号は「EH-TW6600W」に無線で送信し、再生する。プロジェクターを使わない時は、出力端子につながっているテレビなどにパススルー出力が可能だ。
「EH-TW530」と「EH-TW530S」の明るさはカラー、全白どちらも2800ルーメンで、コントラスト比は1万5000:1。本体には入力端子としてHDMI端子を1つ、1RCA端子を1つ、Sビデオ端子を1つ、ミニD-Sub15ピン端子を1つ備える。スピーカーは2ワットのものを1つ搭載する。外形寸法は297(幅)×77(高さ)×234(奥行き)ミリ。重量は約2.4キロ。
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