低価格Windowsタブレットの決定版か!? 「Endeavor TB20S」の実力を検証(3/3 ページ)

» 2014年08月29日 10時00分 公開
[ITmedia]
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性能チェック:eMMCの採用で軽快な使用感

 ベンチマークテストの結果を見てみよう。まずストレージ性能のテストであるCrystalDiskMark 3.0.3の結果を見ると、シーケンシャルリードで135.5Mバイト/秒をマークするなど、eMMCとしてはかなり高速だと分かる。ランダム4Kのリード/ライトのスコアもHDDと比べれば格段によい。

 PCMark7のスコアは、総合で1739と最近のシステムとしては決してよいスコアとはいえないが、1〜2年前のWindowsタブレットよりは20%ほど高いスコアだ。ストレージにNANDフラッシュメモリを利用したeMMCを利用しているため、OS操作のレスポンスはスコア以上によい印象で、Webブラウズ、Officeドキュメントの閲覧、ネット動画の再生といった作業はストレスなくこなせる。

 常時インターネット接続環境でのバッテリー駆動時間のテストは、海人氏が制作したbbench 1.10(海人氏・作)を利用して行った。バッテリー残量5%で終了するまで約4時間20分(電源プラン:バランス、ディスプレイの輝度40%)とほぼ公称値どおりで、十分実用的な駆動時間といえる。

CrystalDiskMark 3.0.3の結果。eMMCとしては良いスコアが出ている(画面=左)。PCMark7 1.4.0の結果。総合スコアは1〜2年前のWindowsタブレット(Clover Trail/Atom Z2760世代)に比べて20%ほど向上している(画面=右)

カジュアルに使えるフル機能のタブレット

 これまで見てきたように、Endeavor TB20Sは、3万7800円(税込)という手頃な価格で買える製品とは思えないほどしっかりした内容の10.1型タブレットだ。

 広視野角で見やすいIPS液晶ディスプレイとビデオ会議や資料作成に便利なデュアルカメラを備え、通信機能、端子類も含めて必要十分な機能を備えているほか、カバーケースなど運用時に便利な純正オプションも用意されている。Windows 8.1のフル機能が使えるので、WindowsベースのPCを使っているユーザーにとっては使い慣れたWindowsをそのまま使えるメリットも大きい。

 ビジネスの現場に導入すれば、タブレットならではの優れた携帯性、カジュアルな操作性のアドバンテージを生かし、会議や営業の場で即戦力のツールとして活躍できるだろう。これまでタブレットの可能性を感じつつも、価格面で二の足を踏んでいた企業は導入を検討してみてはいかがだろうか。

 もちろん、Endeavor TB20Sは、個人ユーザーにとっても魅力たっぷりの存在だろう。タブレットを使ってみたい、試してみたいと思っていてもなかなか導入に踏み切れなかったがこの価格ならば……というユーザーは少なくないはず。タブレット入門機として、デスクトップPCやノートPCと場面で使い分けるサブのモバイル機として、いずれにもうってつけの製品だ。

タブレットと組み合わせるのに最適なPCは?

 薄型軽量でカジュアルに操作できるタブレットは、主にモバイルシーンで活躍する。自分自身でコンテンツを楽しむことはもちろんだが、他の誰かに画面を見せながら仕事を進めたり、コミュニケーションを図るような用途では絶大な威力を発揮する。

 もっとも、タブレットは、コンテンツを見る、見せるといったことは大得意だが、コンテンツを作る、編集するといった用途には、必ずしも最適な選択肢ではない。こういった作業も含む業務を効率的にこなすには、タブレットにプラスして、別途メインとなるPCを組み合わせて、適材適所で使い分けることがベストといえる。エプソンダイレクトは、PCのラインアップも豊富にそろえている。

 例えば、性能にこだわるなら、基本システムに最新の「Haswell Refresh」を採用したタワー型のEndeavor Pro5600がある。フロントストレージアクセス機能をもつプロフェッショナルグレードのPCケースをベースに、CPU、ビデオカード、ストレージまで最新のハイエンドな選択肢を用意。そこまでの性能が不要であれば、タワー型でもよりコンパクトなEndeavor MR7300や、省スペースなスリムタワーのMR4400Eといったモデルも検討するとよいだろう。

Endeavor Pro 5600(写真=左)。Endeavor MR7300(写真=右)

 ノートPCの選択肢も豊富だ。タブレットと使い分けるならば、大型の15.6型液晶ディスプレイを搭載したモデルなどはどうだろうか。Endeavor NJ5950Eと、Endeavor NJ3900Eと2種類のモデルをラインアップするが、いずれもインテル最新のHaswell Refresh/Haswellプラットフォームをベースにしつつ、Endeavorシリーズの特徴であるBTOで豊富な選択肢から仕様を選んで構成できる。

 Endeavor NJ5950EはフルHD表示に対応した高解像度液晶ディスプレイにNVIDIAの外部GPUに組み合わせたハイエンドシステムがベースで、パワフルなクアッドコアCPUなどハイエンドな選択肢が用意されている。一方のEndeavor NJ3900Eは、エントリークラスから幅広いレンジをカバーする大画面スタンダードノートPCで、液晶の解像度まで選ぶことが可能だ。

Endeavor NJ5950E(写真=左)。Endeavor NJ3900E(写真=右)

 このように、タブレットと組み合わせるPCといっても、いろいろな希望があるだろう。高性能、大画面、高解像度、入力環境、広大なストレージスペースなどなど、こだわりたい部分は業務や好みによって変わってくるはずだが、エプソンダイレクトなら、きっとピッタリの製品が見つかるはずだ。



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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年9月11日

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