DDR4が使えるHaswell-E&X99マザーの熱気はどれくらい?古田雄介のアキバPickUp!(2/4 ページ)

» 2014年09月01日 16時30分 公開
[古田雄介&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

「X79ユーザーの心をしっかり捉える実力があります」――X99マザーの評価

ASUSTeK「X99-DELUXE」

 X99マザーはASUSTeKとASRock、ギガバイト、MSIから合計11種類が登場している。5万円弱から5万2000円で売られるASUSTeK「X99-DELUXE」から、2万7000円弱のMSI「X99S SLI PLUS」まで価格の幅は広い。

 X99はHaswell-EとDDR4メモリをサポートするハイエンドPC向けチップセットで、2011年11月登場のX79チップセットと比べて、USB3.0やM.2のネイティブサポートが追加されたほか、SATA3.0の標準ポート数も2基から10基へと大幅に増加している。搭載するマザーボードはX79と同じくCPUソケットをメモリスロットが挟むレイアウトになっており、レーン数の多さにあわせて16レーン動作のPCI Express x16スロットを複数本用意するものが多い。SATA3.0ポートとUSB3.0ポートのが2ケタに及ぶものが多いのはX99世代ならではの傾向といえる。

MSI「X99S SLI PLUS」(写真=左)。MSI「X99S GAMING7」。価格は3万2000円前後(写真=右)

 ハイエンド向けながら初回から複数のラインアップが登場したことを歓迎するショップは多い。BUY MORE秋葉原本店は「(Micro ATXタイプを含む6モデルを投入した)ASRockのようにLGA 1150ばりの選択肢を用意してきたところもありますし、どれだけの機能を使うかで組み合わせるマザーを調整できる環境が整っているのはいいことですね。初回はハイエンドモデルが注目を集めると思いますが、後々の広がりという意味では重要なことだと思います」と評価していた。

 また、TSUKUMO eX.も「新しい技術が多数盛り込まれていて品質も十分高いので、実力的にX79ユーザーの心はしっかりと捉えられると思います」と話していた。

ASRockのワークステーション向けモデル「X99 WS」。価格は4万4000円強

 モデル単位でみると、ショップの注目度が特に高かったのは、最も高値のASUSTeK「X99-DELUXE」だ。通常より多いピンを備える「OC Socket」により高めのCPU電圧が設定できるほか、高さ80ミリまでのM.2ストレージを垂直に挿せる端子や、PCI Express x4接続の「HYPER M.2 X4カード」、ファンコネクタを増設する「FAN EXTENSION」などを付属するなど、独自の付加機能を多数用意している。

 ある店員さんは「コレに5960XとDDR4の高速メモリを組み合わせるという、贅沢な人もいると思います。個人的にもOC Socketを遊び倒したいですね。まだ買えていないですけど」とあこがれの目で眺めていた。

ASRock「X99 Extreme6」。価格は3万8000円弱(写真=左)。Micro ATXサイズのASRock「X99M Extreme4」。3万円強で出回っている(写真=右)

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2024年04月17日 更新
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