大解説! NVIDIA新世代GPU「GeForce GTX 980」「GeForce GTX 970」の新機能高性能なMaxwellがやってきた(3/5 ページ)

» 2014年09月19日 11時30分 公開
[本間文,ITmedia]

複数フレーム参照で高速処理を実現した「MFAA」

 「MFAA」は、Multi Frame sampled Anti-Aliasingの略で、複数のフレームでアンチ・エイリアス・サンプルを合成することで、スムーズなアンチエイリアス処理を実現する。ピーターソン氏によれば、MFAAによって、アンチエイリアス適用時のパフォーマンスを30%程度向上できるという。

 MFAAを有効にした場合、常に4つのサンプル点を使ってアンチエイリアス処理を行なう4x MSAAに比べ、各フレームのサンプル点を半分の2つにしても、2つのフレームのサンプル点を合成してアンチエイリアス処理を行なうMSAAでは、グラフィックス負荷を大幅に低減できるため、4Kディスプレイ表示でもアンチエイリアスを有効にしたゲームプレイが楽しめる。

グラフィックス負荷の高い最新ゲームタイトルで、画面品質を落とすことなくゲームプレイのフレームレートを向上させるためには、MFAAが有効だ(写真=左)。MFAAは、複数のフレームのアンチエイリアスサンプル点を合成することで、グラフィックス負荷を低減しつつ、4x MSAAと同等の描画品質を実現する技術だ(写真=右)

4x MSAAと4x MFAAの比較。ほとんどのシーンで違いは生じないばかりか、雨や水しぶきなどを透過するシーンでは4x MFAAがよりリアリティのある描画を実現するケースもある(写真=左)。4x MFAAを利用することで、約30%のパフォーマンスアップが図れる(写真=右)

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