XBMCはさまざまなメディアに対応しており、動画・音楽・映像などを統合されたインタフェースで楽しむことができる。基本的な登録・操作方法は同じだが、それぞれのメディア特有の情報などもある。今回は最も多機能なビデオを例に紹介する。
XBMCのメニュー画面から「ビデオ>ファイル」を選択し、ビデオメニュー画面に移動する。初期状態ではなにも登録されていないので、「ファイル」を選択してビデオソースを登録する。
ビデオソースは「ASUSTOR 共有フォルダ」「UPnP Devices」「Windowsネットワーク(SMB)」の3つから選択する。AS-202TEはサーバだが、XBMCはクライアントとして動作するため、自分以外のNASやメディアサーバ、Windowsで共有されたフォルダ上のファイルを再生することもできる。
XBMCの特徴の1つがオープンなデータベースを利用してリッチなメディアコレクションを作れることだ。テレビ番組であればフォルダ名、ファイル名を適切に指定しておくことでTVDB.comなどから自動的に番組情報、エピソード情報、ポスター、バナー、ファンアートなどをダウンロードし、見栄えのいいライブラリを作成してくれる。これらのメタデータを取得するアドオンを総称してメタデータスクレーパーと呼んでいる。
XBMCはテレビ番組、映画、音楽ビデオでそれぞれ異なるメタデータスクレーパーを設定するため、動画のディレクトリもそのレベルで分けられているとよいだろう。もっとも、ディレクトリ単位で個別に指定することも可能なので、神経質になる必要はない。
なお、テレビ番組の場合はディレクトリ単位で番組名、その下にエピソードごとのファイル、という構成が想定されている。ディレクトリは単純に番組名をつければよいが、ファイル名は命名規則にマッチしないとテレビ番組のエピソードとして認識されないので注意が必要だ(ファイルとして再生することは可能)。基本的には「_ep[話数]」をつければOKだ。
そのほか、邦題ではヒットしない海外ドラマの場合などは原題を手入力することでメタデータとマッチングさせることが可能だ。
映画の場合は基本は単発なのでテレビ番組よりも設定は単純だ。中にはテレビ番組の後に劇場版が制作されたものもあるが、そういったものは劇場版とテレビ番組とリンクさせておくことができる。
XBMCのもう1つの特徴がアドオンによる機能拡張だ。アドオンを導入すれば本体内やローカルネットワーク上のファイルだけでなく、インターネット上のさまざまな動画サイトの動画を同じインタフェースで再生することが可能だ。
今回はXBMCの使い方を中心に、AS-202TEのプレーヤーとしての使い方を紹介した。次回はAS-202TEをメディアサーバとして利用し、ほかのデバイスからメディアを再生する方法を見ていくことにしよう。
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