インテルは、10月5日に富山市で開かれたイベント「KNB 秋の大収穫祭」に最新のPCやユーザーインタフェースをアピールするブースを出展した。これは、インテルが現在進めている企画「2014 年秋のパソコン前線」の一環で、日本の4カ所で行う地元テレビ局主催のイベントにブースを出展して、インテルのCPUを搭載するPCや、現在開発を進めているユーザーインタフェース「RealSense」、そして、セキュリティ対策を来場者にアピールするのが目的だ。
すでに9月27日には秋田市であった「ABSまつり2014」にも出展しており、今後は、10月12〜13日に徳島県の「あすたむらんど徳島」で行われる「2014四国放送まつり」に、10月18〜19日に熊本県の「グランメッセ熊本」で行われる「KAB 元気フェスタ 2014」に参加する予定だ。
KNB 秋の大収穫祭は、地元企業が展示ブースを設けていたが、その多くが飲食店の試食や特産品の格安即売を行っている。そういう会場でインテルの展示ブースは“異彩”を放っていたが、名店の試食や格安の農産物の購入が目的の来場者の多くがインテルのブースに並ぶ2in1ノートPCやタブレット、そして、RealSenceユーザーインタフェースの体験に興味を示して立ち寄っていた。
なお、イベントを主催した北日本放送の関係者によると、参加企業た団体の多くは“食”関係だが、特に業種を制限しているわけではなく、これまでも自動車などの工業関連業種が参加した例があるという。
展示していた2in1ノートPCには、「日本ではこれ一台だけ」というCore M搭載のリファレンスデザインデバイス「Llama Mountain」をはじめとして、マイクロソフトの「Surface Pro 3」、タブレットではデルの「Venue 8 Pro」など、インテルのCPUを搭載したモデルのほか、超小型デスクトップPC「NUC」も並んでいた。
2in1ノートPCやタブレットは来場者が実際に操作できるようになっていたが、このような実機の展示にしても、RealSenseのジェスチャーユーザーインタフェースにしても、最初に興味を示すのは“子ども”で、足を止めた子どもと一緒に親がPCを一緒に操作するという光景が多く見られた。
インテルブースに立ち寄った来場者に話を聞くと、ノートPCやタブレットはほとんどの家庭で所有しており、AndroidやiOSのデバイスについては、就学前の子どもでも“勝手に”使ってゲームやYoutubeを見てしまうほどに慣れているという。一方で、親が使っているPCには触らせないとしていたり、ゲームはいいけどYoutubeは禁止していたりと、家庭ごとに子供がデバイスを使うルールや制限を設けているケースも多かった。
また、家族が使っているPCやデバイスのセキュリティが心配だが、どのように対策をしたらいいか分からないという来場者がブースに展示してあるマカフィーのセキュリティー関連製品や説明パンフレットに興味を示してスタッフに相談していた。
マカフィーのスタッフによると、PCにセキュリティ対策が必要でそのための製品があることを認識している人は増えてきたが、Androidデバイスでもそのような対策製品があることを知っているユーザーはまだまだ少なく、また、紛失したデバイスのトレース機能など、便利な機能の存在に気づいていないユーザーも多く、ブースで実際に見せるとほとんどのユーザーが強い興味を示すという。
インテルの関係者によると、インテルブースに立ち寄る人の多くはPCは使っていても最新のCore Mの特徴やメリットを知る人はなく、2in1ノートPCも存在を知る人も少なかったという。
しかし、ブースで実物に触れてどこで購入できるのか質問してくる高齢者やPCは大きくて置く場所がないといっていたご婦人が小さいNUCに驚くなど、存在を知れば最新のPCを欲しいと思う人がまだまだいることを試食品のいい香りが満ち満ちている会場で痛感する「2014 年秋のパソコン前線」のインテルブースだった。
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