ベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz)、メモリが8Gバイト(PC3-12800 4Gバイト×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 980(4Gバイト)、データストレージが500GバイトSSD+500GバイトHDD、OSが64ビット版Windows 8.1という内容だ。
CINEBENCHのスコアは、CPUの処理性能を見るうえで有効な指標になる。CPUはマルチスレッド性能で高負荷処理のピーク性能、CPU(シングルコア)はシングルスレッド性能で、OS操作やライトな処理の性能の目安になる。結果を見ると、CINEBENCH R15のCPUスコアは、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)を搭載したUltrabookの4倍前後に相当する。CPU(シングルコア)も2倍近い。
CrystalDiskMarkの結果は左に掲載した通り。評価機が搭載しているCrucial MX100はどちらかといえばバリュー価格帯のモデルだが、それでも十分高速である。PCで行なう一般的な作業をシミュレートする内容のPCMark 7、PCMark 8のスコアはいずれも現行PCとして最高クラスといえるだろう。CPU、ストレージ、グラフィックス、すべての要素に死角がないことが分かる。
最新のハイエンドグラフィックスカードを搭載しているので、3D描画性能もシングルカードシステムとしては現行のトップクラスにある。3DMarkのスコアはご覧のとおりで、特に3DMarkのFire StrikeやFire Strike Extremeにおける高負荷な描画では、一世代前のハイエンドと比べてもはっきりとしたアドバンテージが感じられる。
FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編は、1920×1080ピクセルの最高品質で16919と申し分なく、BattleField 4(SHANGHAI)もグラフィックス設定を最高にしたうえで最大FPSが126、最低FPSが91、平均して100FPSを超えている。極めて優秀な結果だ。
GeForce GTX 980は、4Kレンダリングしたうえで実際のディスプレイ解像度にダウンスケールすることで精細な表示を行う「DSR」(Dynamic Super Resolution)といった技術もサポートしており、描画負荷の軽いゲームでも画質面でメリットがあることが強みだ。
アイドル時の動作音はゲームマシンとしては比較的静音な部類だろう。比較的CPU負荷に敏感な挙動で短時間だけ急にファンが高速に回ることがあるものの、3Dゲームのプレイ中でも動作音自体はそれほど大きくない。足元に設置したり、机の上でも50センチ以上離れたところに設置するならば、耳障りに感じることはほとんどないはずだ。
見た目のインパクトや光の演出、あらゆる用途をハイレベルでこなすパフォーマンス、そしてCorsairオールスターによるこだわりの高品質パーツを使用しており、信頼性も申し分ない。所有欲をビシビシと刺激する魅力あふれるゲームマシンに仕上がっている。
サイコムのWebサイトでの標準構成は16万2180円(配送料、税込)だ。BTOで評価機と同等の構成を見積もると、LED ILLUMINATION、Windows 8.1(64ビット)込みで25万8850円になる。初回50台限定でUSB外付けDVDスーパーマルチドライブも無料でプレゼントされるキャンペーンも実施中だ。バリューを考えれば、決して高すぎるということはないだろう。
これでは予算が厳しいという場合も、諦める必要はない。標準構成もCore i7-4790K、メモリ8Gバイト、500GバイトHDD、GeForce GTX760といった内容で、OSが含まれていないものの、最小限の構成というわけではなく、ゲーミングが水準以上の快適さで楽しめる内容で、BTOの選択内容によってはOS込みで11万円以下に収めることだってできる。ゲーミングという目的を考えるとさすがにそこまでカットしてしまうのはお勧めしないが、サイコムのWebページではリアルタイムで見積もりができるので、いろいろ試してみるとよいだろう。
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