050 plusを推す理由として“フツーの電話のように使える”ことを挙げたが、もちろん、留守番電話機能も利用できる。自身が圏外にいる場合、電源をオフにしている場合は、電話をかけてきた相手にメッセージが流れ、留守電を残せるようになっている。
留守電があるとメールで通知される。利用データ容量の制約が厳しい格安スマホは、使わないときには通信をオフにしたり、電源をオフにしたりといった節約が欠かせない。留守電機能があるおかげで、安心して節約・節電に励むことができるわけだ。格安電話サービスは多々あるが、留守番電話機能を備えているものは少なく、これは050 plusの大きなアドバンテージだと感じている。
最後に、かなり音質がいいということもつけ加えておきたい。実は、筆者はすでに2年近く、050 plusを使っているが、使い始めた当初よりも、かなり音質が向上しているように感じている。
LTEネットワークが広がったことも要因だろうが、NTTコミュニケーションズも電話会社のプライドとして、通話品質の向上に取り組んでくれているようだ。ただし、3G接続でなおかつ電波が弱い場合など、稀に発信できないことはある。逆に言えば、つながるとそこそこの音質で通話できるので、安心感が高いとも言える。
というわけで、筆者はデータ専用SIMの基本料(月額972円)+050 Plusの基本料(月額324円)=月額1296円で、iPhone 6 Plusを使っている。自分の使い方はときどき電話をかける程度なので、1カ月の通話料は数百円程度で済んでいる。
なお、筆者は手続きをしていないのだが、OCN モバイル ONEは、050 Plusの基本料が半額の162円になるサービスを提供しており、すでに050 Plusを利用している人も手続きを踏めば、この割引が適用される。つまり、月額1134円で“きちんと電話を発着信できるスマホ”が実現するわけだ。
050番号が付与されるIP電話サービスには、フュージョン・コミュニケーションズの「IP-Phone SMART」(アプリ名は「SMARTalk」)もある。こちらは月額基本料は無料。ただし、通話料は一律8.64円/30秒なので、固定電話宛の通話料は050 plusよりもかなり割高だ。電話をかけることが少ない人は、こちらを利用したほうが得になるケースもあるだろう。
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