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» 2014年10月29日 10時30分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:「Windows 10 Technical Preview」はかつてないスピードで進化するβ版だった? (1/2)

公開から3週間足らずで初のアップデートを行った「Windows 10 Technical Preview」。最新の「Build 9860」では多数の改善点といくつかの新機能が備わったが、これまでのWindowsプレビュー版と比べて、アップデートの方法や頻度が変わっている点にも注目だ。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

連載リニューアルのお知らせ

次期Windows OSの名称が正式発表されたのを機に、本連載も『鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1 Update」』から『鈴木淳也の「Windowsフロントライン」』にリニューアルしました。今後もWindowsの最新情報をお届けしていきます。


 米Microsoftは10月21日(米国時間)、「Windows 10 Technical Preview」(以下、Windows 10 TP)の最新ビルドとなる「Build 9860」の配布を開始した。Windows Insider Programに参加してTechnical Previewのテストを行っているユーザーは、Windows Updateを経由してそのまま最新ビルドへと更新が可能となっている。

 Build 9860では目立った機能のアップデートこそあまりないものの、今後のWindows 10 TPの動きを占ううえで重要な指針がいくつか含まれている。今回は同ビルドを紹介しつつ、この辺りに触れていく。

tm_1410win10_3_00.jpg Windows 10 Technical Preview初のアップデートにより、「Build 9860」となった

インストール前の注意

Windows 10 Technical Previewは、開発者や企業のIT管理者、PCに詳しいユーザーに向けた開発早期のβ版です。実生活やビジネスで利用することを想定したものではなく、これにより発生した事象や損害について、PC USER編集部、筆者、Microsoftは一切の保証をしません。


Windows Update経由で簡単に自動アップデート

 Windows 8がβテストを行っていた当時、一部のバグ修正と機能更新を除いてアップデートは行われず、アップデートする場合は基本的に「Developer Preview」→「Consumer Preview」→「Release Preview」といった具合に、Microsoftが数カ月ごとに提供するプレビューリリースをインストールし直すしかなかった。

 しかし、Windows 10 TPの場合は少し方針が異なるようだ。新しいアップデートはWindows Update経由でユーザーの元へと届けられ、通常のアップデートと同じ要領で最新版への更新が可能となっている。違いは、データのサイズが2〜2.74Gバイトと通常のWindows Updateに比べて非常に大きいことだ。

 また、前回のBuild 9841からBuild 9860の提供までわずか3週間弱だったように、今後MicrosoftはTechnical Previewに関して、これまでのWindows β版とは異なり、かなり短いサイクルで機能アップデートやバグ修正を行っていく方針と予想される。

 さて実際のBuild 9860の導入方法だが、多くの場合“自動”でインストールされるので手間いらずだ。10月21日以降、Windows 10 TPを導入したPCをしばらく起動しておくと、突然再起動を促す画面が表示される。これが最新ビルドへのアップデートの準備が完了した合図だ。「Now」以外の項目として「〜時間後」を選択できるようになっているが、結局は何時間か後に再起動しなければならない。

tm_1410win10_3_01.jpg 10月21日以降、Windwos 10 TPをしばらく起動した状態にしておくと、このような再起動を促すメッセージが表示される。これは最新ビルドへのアップデートの準備が完了したサインだ

 もし、再起動の警告がなかなか表示されず、Build 9860へのアップデートを迅速に行いたい場合は、設定画面の「Update and recovery」から「Windows Update」を選択し、「Check now」をクリックすればよい。アップデートの容量が2Gバイトオーバーなのでダウンロードに時間がかかるが、しばらく後に再起動を促す警告が表示されるだろう。

 なおMicrosoftによれば、このWindows Updateによる自動アップデートは「従量制ネットワーク」に接続されている場合は作動しないので、不意に大容量アップデートが発生してストレス……ということにはならないはずだ。

 再起動を行うと、アップデート導入のために何度か再起動を繰り返した後、Windowsのウェルカムスクリーンが表示されてアカウントの再設定が行われる。設定画面こそ表示されないものの、このTechnical Previewによるアップデートが通常のWindows Updateとは異なるのが、この辺りの動作でも分かるだろう。

 設定完了後、デスクトップ画面の右下に表示される「Build 9860」の文字で最新版になったことが確認できる。

tm_1410win10_3_02.jpg 何度かの再起動の後、アカウント設定の完了を経て表示されるデスクトップ画面。「Build 9860」の文字が確認できる

 実際にBuild 9860を使ってみると分かるが、以前のBuild 9841に比べて見かけ上の変化はほぼない。Microsoftによれば、新機能の追加とUIの変更が3点ほど行われている。

 その新機能の1つが、Windows Phone 8.1でおなじみの「Action Center」だ。Windows 8.1では最新のお知らせのみを表示していたものが、Action Centerでは履歴も含めて過去のお知らせを一覧できるほか、アプリごとに通知が分類されて見やすくなっている。

tm_1410win10_3_03.jpg 新しくなった通知システムの「Action Center」。スマートフォンやタブレットではおなじみの仕組みだ

 その他の新機能は、「マルチディスプレイ環境時にアクティブアプリを別画面に移動」と「仮想デスクトップ利用時に画面を移動するときのアニメーションを追加」の2つだ。

 デスクトップ移動に関する操作は、主にキーボードショートカットを使う。Windows 10 TPでは新機能に合わせる形でいくつかキーボードショートカットが追加されており、今回もこれに連動した新機能となっている。この辺りの新UIとキーボード+マウスの操作については、追って次回でフォローしたい。

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