Mozillaは11月10日(現地時間)、Webブラウザ「Firefox」提供10周年を記念して、特別版アップデート(バージョン33.1のマイナーアップデート)と、開発者専用ブラウザ「Firefox Developer Edition」のリリースを発表した。
特別アップデートで追加されるのは、いずれもユーザーのプライバシー管理に役立つ機能だ。1つは、「忘れるボタン」。履歴とクッキーを削除し、開いているすべてのタブを閉じて新しいタブを開くボタンで、5分/2時間/24時間のいずれかにまでさかのぼって実施できる。バージョン33.1にアップデートするとこの機能をオプトインするかどうか確認される。
従来通り、最初から履歴とクッキーを残さずにブラウジングするための「プライベートウィンドウ」を使うこともできる。
もう1つは、標準検索エンジンとして、Google検索などのようにユーザーの検索履歴データを収集しない検索エンジン「DuckDuckGo」を選択できるようになった。
Firefox Developer Editionは、WebアプリやWebサイトの開発者の支援を目的とする“開発者目線で作られた唯一の”開発者向けブラウザ。Webアプリの作成、テスト、サイズの変更といった、開発のワークフローで必要とされる機能を備え、アドオンを利用すれば他のブラウザや他の端末上で動作しているコードの調査やデバッグも可能。詳細はこちらのページ(日本語)を参照されたい。
Mozillaは2004年11月9日、米Microsoftの「Internet Explorer」が支配していたWebブラウザ市場に選択肢を提供する目的でFirefoxを投じた。Mozillaは非営利の世界規模のコミュニティーとして、今後もユーザーとともにオープンで革新的なWebを重視していくとしている。
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