Pro-1380Fは9600mAhのバッテリーを搭載しており、バッテリー駆動時間の公称値は約15時間となっている。それでは実際のバッテリーの持ちはどうか。本機種の場合、特に気になるのが、プロジェクターを利用した場合の連続駆動時間だろう。大写しにして映画を楽しんでいる途中でバッテリーが切れたら悲しい。そこで、プロジェクターをオンにした状態で720pのYouTube動画を「PVSTAR+」で連続再生して、実使用時間を計測してみた。
Pro-1380Fの場合、プロジェクターを使用開始すると、本体ディスプレイの輝度が自動で暗くなる。また、標準状態ではプロジェクター使用開始後15秒すると、ディスプレイの表示をオフにする設定となっている。このほか、バッテリーの残量が10%を切ると確認メッセージが表示されて、プロジェクターの電源はオフとなって本体側ディスプレイに表示が切り替わる。
今回はプロジェクターの設定を変更して、15秒経過時の本体側ディスプレイの表示オフは行わないようにし、常に輝度を落とした状態で画面表示を行いながらテストを行った。そのほかのテスト条件は以下の通りだ。
再生したのは720pのHD動画で、IEEE 802.11b/gの無線LANで接続した。動画は横向き表示で再生し、スピーカーの音量はオフにしている。バッテリー残量が10%になってプロジェクターがオフになるまで4時間13分。その後、液晶画面での表示に切り替わり、バッテリーが切れるまで4時間42分となった。
YouTubeで720p動画を連続再生したときのバッテリー残量時系列変化 | |
---|---|
1時間後 | 80% |
2時間後 | 59% |
3時間後 | 37% |
4時間後 | 15% |
4時間13分後 | 10%(プロジェクターの電源オフ) |
4時間42分後 | 0% |
このテストの場合、プロジェクターが点灯した状態で本体側ディスプレイも輝度を落とした状態で併用ということで、かなり消費電力が高い状態での測定といえる。それでいながら4時間以上の連続駆動が確認できた。
処理能力の評価では、以下のベンチマークテストを行った。テスト環境はバッテリーテストと同様で、5回測定を行って、その平均値を示している。結果としてはQuadrantが1回だけ18000台のスコアを出したが、平均では16961.40。AnTuTu Benchmarkは33404、3DMarkは15096.60となった。
処理能力評価として実行したベンチマークテスト
ベンチマークテスト | Quadrant | AnTuTu Benchmark | 3D Mark |
---|---|---|---|
1回目 | 16164 | 33462 | 15033 |
2回目 | 16753 | 33398 | 15222 |
3回目 | 18590 | 33468 | 15128 |
4回目 | 16479 | 33265 | 15062 |
5回目 | 16821 | 33427 | 15038 |
平均 | 16961.40 | 33404.00 | 15096.60 |
大容量バッテリーを搭載しているだけあって、消費電力としてはかなり厳しい条件であるにも関わらず、プロジェクターをオンにしたまま4時間以上連続して使用できるので、長編映画やネットで中継しているスポーツを楽しみたい場合でも十分に活用できるだろう。
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