迷ったら10万円で買える良質ゲーミングPC「G-Master Mace H97」を選べサイコムの考えるコスパモデルはひと味違う!(2/2 ページ)

» 2014年11月20日 19時00分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

メインマシンとして十分な性能、将来を見据えたベースモデルに最適

 G-Master Mace H97は、一見するとやや凡庸なコスト重視のゲーミングPCだが、そこはさすがにサイコムだけあって、ただのコスパモデルとはひと味違う製品に仕上がっている。ただ、税込み10万円という求めやすい価格を実現するために、メモリやストレージの容量で割り切りがみられるのも事実だ。性能はどうだろうか? ベンチマークテストでチェックしていこう。

 なお、評価機のスペックを再掲すると、Core i5-4460S(2.9GHz/最大3.4GHz)、4Gバイトメモリ、500GバイトHDD、GeForce GTX 750(Manli製「M-NGTX750/5R7HDD」)という構成で、64ビット版Windows 8.1をプリインストールして10万960円(消費税/送料込み)だ。

CPU-Zの画面。CPUはTDP60ワットの低消費電力モデル「Core i5-4460S」(2.9GHz/最大3.4GHz)で4コア/4スレッドで動作する(画面=左)。GPUはGeForce GTX 750(1GバイトGDDR5)。CUDAコアは768基、ベースクロックは1020MHz/Boost時は1085MHz(画面=右)

評価機にはManli製GeForce GTX 750搭載グラフィックスカード「M-NGTX750/5R7HDD」が搭載されていた。映像出力はデュアルリンクDVI×2とMini HDMI

 さて、CPU性能を測るCINEBENCHの結果は、CINEBENCH R15のCPUスコアで464(cb)、CINEBENCH R11.5は5.16(pt)というスコアになった。比較用に並べた「G-Master Vengeance-Mini」と比べるとほぼ半分ほどの数字だが、ここで用いたVengeance-Miniは“Devil's Canyon”ことCore i7-4790K(4GHz/最大4.4GHz)と最新ハイエンドGPUであるGeForce GTX 980(4GバイトGDDR5)を搭載した25万8850円(税込み)の構成であり、価格を比較するとむしろコストパフォーマンスの高さが光る。

CINEBENCH R15の結果

CINEBENCH R11.5の結果

 PCの総合的なパフォーマンスを計測するPCMark 8は、Home Acceleratedのスコアで4114となった。Webブラウズや画像編集といった普段使いのメインマシンとしても十分な性能を持っていることが分かる。

 一方、3DMarkのスコアを見ると、ハイエンドゲーミングPCに比べればやはり大きく見劣りする結果で、負荷の高い最新FPSタイトルを高品質で楽しむのは難しい。ただ、エフェクトを調整して遊ぶ分には十分な性能も備えており、新生FF14など比較的負荷の軽いタイトルであれば高解像度設定でそのままプレイできるはずだ。

 実際、FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編を試してみたところ、1920×1080ピクセルの最高品質で「とても快適」の指標となる5776をマークしている。本機は「G-Master」の名を冠したゲーミングPCではあるが、どちらかといえば“カジュアルゲーマー”向けという位置付けになるだろうか。

PCMark 8の結果。左からHome accselerated、Creative accselerated、Work accselerated

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の結果

 もっとも、同社の購入ページで豊富なBTOメニューを見れば分かるように、CPUはCore i7-4790Kまで選べるし、グラフィックスもGeForce GTX 980やRadeon R9 290Xはもちろん、TITAN Blackまで用意されている。メモリは最大32Gバイト、ストレージも1Tバイトの大容量SSDを選択可能だ。つまり、G-Master Mace H97は、一見コスパモデルの皮を被っていながら、その実、超ハイエンド構成にも対応できるポテンシャルを持つ。

 とりあえず年内にメインマシンを新調したいが手持ちの予算が限られている、そんな人はG-Master Mace H97に注目してほしい。リーズナブルな価格で必要十分な性能を備えながら、将来的なアップグレードを視野に入れた良質なケースと拡張性の高さが魅力だ。やりたいゲームタイトルが出てきたらそれに合わせてグラフィックスカードを強化する、予算に余裕ができたら高速かつ大容量のストレージに換装する、といったPC自作に近い楽しみ方もできるベースモデルとして検討してみてはいかがだろうか。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  4. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー