ドスパラは、12月5日に埼玉県越谷市の大規模ショッピングモール「イオンレイクタウン」に、「ドスパライオンレクタウンmori店」をオープンした。ドスパラにとっては、初めてとなる大規模ショッピングモールへの出店だ。イオンレイクタウンは平日でも2〜3万人、週末では1日で10万人近い来客があるという。
これまでもドスパラは秋葉原をはじめとして全国に店舗を設けているが、自作PCのためのPCパーツやBTO PCを主力にするなど、“自力で何とかできる”ユーザーをメインターゲットにしてきた。
しかし、今回登場したレイクタウンmori店は、PCの知識はそれほど持たない、または、PCやデジタルガジェットにたいして、“趣味”ではなく、日常の道具として考えているユーザーが主なターゲットになる。
そのため、ドスパラショップでは“PCパーツ”は取り扱わない。その代りに主力製品となるのが「上海問屋」のラインアップだ。とはいえ、上海問屋も、どちらかというと“違いとシャレが分かる”ユーザーに向けたラインアップというイメージがある。しかし、ドスパラでは、上海問屋を「普通のユーザーにも訴求したい」と“本気”で考えている。
開店当日のショップには、ドスパラ代表取締役社長の西尾伸雄氏も姿を見せていた。西尾氏は、大規模ショッピングモールのドスパラ出店の目的について、「ドスパラと上海問屋のブランドを普通の人々にも広く知ってもらいたい」と語っている。
自作PCユーザーやベテランのPCユーザーには確固たる存在感を確立しているドスパラと上海問屋だが、これからは、普通の人たちにも上海問屋の製品などを使ってもらい、その便利さを享受してもらいたいというのが、大規模ショッピングモールで上海問屋ラインアップを訴求する目的だ。
また、大型ショッピングモールへの進出は、ドスパラとしても初めてといえる“家族層”がメインターゲットとなるだけに、しばらくは、来店するユーザーの意見も踏まえつつ取り扱う製品のラインアップも含めて試行錯誤をしていく考えだ。
現場の責任者となるドスパライオンレイクタウンmori店 店長の中角浩司氏は、メインターゲットを「30〜40歳代の家族持ちユーザー」と想定している。コンピュータはすでに使っているユーザーゆえに、PCやタブレットをより便利に使えるようになる上海問屋のラインアップを訴求していく。
さらに、PCを趣味としないユーザー層の購入傾向や意見を集める「アンテナショップ」としての役割も担っていきたいという。「こんな製品があると便利」というユーザーからの意見は、製品企画の参考として検討する可能性もあるとみている。
レイクタウンmori店では、開店当日からオープニングセールとしてモバイルバッテリーや記録媒体メディアカード、ケーブル、乾電池などを999〜11円というセール価格で販売する。また、西尾氏もこの週末はショップにいる時間を設けるとのことなので、もし機会があれば、自分の考える「なんだかこういうものを作ってほしい」とリクエストすると、実現する? かも? しれない。
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