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2014年下半期「クリエイター向けPC」のオススメモデルPC USERアワード

» 2014年12月15日 00時00分 公開
[後藤治,ITmedia]

クリエイター必見のオススメモデル

 PC USER 20周年特別企画、「PC USERアワード 2014年下半期」では、ITmedia PC USER編集部がジャンル別におすすめ製品を格付しながら紹介していく。今回のテーマは、3Dデザインや映像制作、ゲーム開発、動画配信などを快適に行える「クリエイター向けPC」を紹介していく。対象は2014年下半期(7月〜12月)時点で販売されている現行モデルだ。

2014年下半期のおすすめ「クリエイター向けPC」――ITmedia PC USER編集部が選ぶ
GOLD OcuFes監修PC(マウスコンピューター)
SILVER Raytrek-V(サードウェーブデジノス)
BRONZE Endeavor Pro 8100(エプソンダイレクト)
Recommended QA7J-D62/S(Project White/ツクモ)

「ゴールド」――OcuFes監修PC(マウスコンピューター)

 マウスコンピューターがラインアップする「OcuFes監修PC」は、ゲーミングPCを手がける「G-Tune」ブランドのコンセプトモデルだ。「クリエイター向けPCなのにゲーミングブランド?」と思うかもしれないが、実はこれ、話題のVRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」用のソフトウェアを開発、楽しむための製品となっている。

Oculus Rift DK2用コンテンツが快適に動作するOcuFes監修PC(NEXTGEAR i640GA4-OCUF)

開発環境にあわせてOcuFesと共同でスペックを選定

 同社はこれまで、秋葉原にある直営店「G-Tune:Garage」でOculusを体験できる常設展示を行うなど、“Oculus文化”を広げるための支援を積極的に行ってきたが、次世代機として登場した「Oculus Rift DK2」の動作要件が非常に高かったことから、Oculusコミュニティの開発者から推奨スペックに関する悩みが寄せられていたという。そこで国内Oculusコミュニティをリードする団体であるOcuFesと共同で、DK2がきちんと動くスペックを備えたマシンを企画、OcuFes監修PCとして販売するに至った。

 製品ラインアップは、比較的負荷が軽いとされるUnityベースで開発されたコンテンツ用と、高負荷なUnreal Engine 4をベースに開発されたコンテンツ用の2種類。Oculusの未来の可能性にいち早く注目した独自性と、ニーズがあればその目的に沿った最適な製品を投入していくというマウスコンピューターらしい姿勢を評価して今回ゴールドに選出している。

「シルバー」―― Raytrek-V(サードウェーブデジノス)

 サードウェーブデジノスの「Raytrek」は同社がクリエイター向けに投入しているPCの総称で、動画編集から3DCGやCAD、DTM、マンガ制作、動画配信用まで、用途にあわせて非常に細かくシリーズがラインアップされている。同社のWebサイトを見れば分かるように、目的別で見ても8カテゴリ。また、自分が使いたいソフトウェアで選んだり、5Kディスプレイに出力するためにQuadroが必要といったピンポイントのニーズでも、ハードウェアを基準にマシンを選択できる。ゲーミングPCのGALLERIA同様、例えクリエイター向けモデルでも自作のようにスペックをカスタマイズできるのがウリだ。

 そんなRaytrekで注目したいのが「ライブ配信用PC」としてラインアップされている「Raytrek-V ニコニコ生放送モデル」。同製品はHDMIキャプチャユニット「MonsterX U3.0R」と、公式配信ソフト「Niconico Live Encoder」の動作確認を行い、ニコニコ動画でストリーミング配信するための同社推奨モデルになっている。

ニコニコ生放送用機材の動作検証済みモデル「Raytrek-V」

 手軽に動画配信が行えるサービスの浸透により、“クリエイター”の定義は大きく変わっているが、そういったトレンドをキャッチアップして専用モデルを投入してくる同社の柔軟性は注目に値する。もともとニコニコ生放送モデルは2014年の1月に登場した息の長いモデルではあるが、上半期アワードで「クリエイター向けPC」部門がなかったことから、現行製品として今回あえてシルバーに選出した。生主やってみたいけどパソコンのことはよく分からない……そんな人にオススメ。

「ブロンズ」――Endeavor Pro 8100(エプソンダイレクト)

 OcuFes監修PC、ニコニコ生放送モデルとやや変化球が続いたが、最後に紹介するエプソンダイレクトの「Endeavor Pro 8100」は、いわゆるプロクリエイターに向けた正統派のタワー型マシンだ。

 「Haswell-E」ことCore i7-5960X Extreme Editionの8コア16スレッドが生み出す処理性能はまさにワークステーション級。さらに最大64Gバイトまで拡張できる大容量メモリをはじめ、高速なSSDやフロントアクセスが可能な4つのHDDベイなど、仕事の現場にあわせた柔軟なストレージ構成を選択できる。また、タワー型ケースは拡張性が高く、万が一のトラブルがあった際でもメンテナンスが容易に行えるのもポイントだ。

Haswell-Eの採用でワークステーション級のハイパフォーマンスを実現した「Endeavor Pro 8100」

 Endeavor Pro 8100は、4Kコンテンツの制作や3DCG、CADといった高いパフォーマンスが求められる業務にうってつけ。もちろん、プロ用エンジニアリングツール向けにはNVIDIA Quadro K600やQuadro K4000を搭載したグラフィックスカードも用意している。現場の作業効率を上げてくれる最新ハイエンドマシンとしてブロンズに選出している。

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