ここからはWindows 10での利用も想定された、今後注目すべきMicrosoftの新サービスについて紹介していこう。
2014年12月15日(米国時間)、Skypeを使って異なる言語同士の会話をリアルタイムで通訳するサービス「Skype Translator」のプレビュー版が初めて公開された。2014年5月に米Microsoftのサティア・ナデラCEOが発表し、日本でも10月開催の「The Microsoft Conference 2014」にてデモ動画が紹介され話題となっていた機能だ。
今回のプレビュー版では英語とスペイン語の音声通訳、40以上の言語でインスタントメッセージのテキスト翻訳が行える。具体的な動作の様子は、YouTubeで公開されているデモ動画が詳しい。
Skype Translatorはサインアップページで登録を受け付けているので、興味のある方はトライしてみてほしい。対象OSはWindows 8.1以降で、日本語にも対応しているようだ。もちろん、Windows 10での搭載も見込まれている。
筆者が個人的に注目しているMicrosoftの新サービスに「Sway」がある。非常に説明が難しいが、「PowerPointよりも気軽に」「OneNoteよりも見栄えがよく作られたコンテンツを共有するサービス」と言えば想像しやすいだろうか。
Swayでは、OneNoteを使う感覚でインタラクティブ性が高いコンテンツを簡単に作り、Web上にPublish(投稿)できる。コンテンツそのものはHTML5で記述されているため、複数のユーザーが好きなデバイスや環境で自由に参照可能だ。
コンテンツのサンプルはSwayのサイトにいくつか用意されているが、ごく基本的なもの、よりアニメーション効果が高いもの、インタラクティブ性が高いものといった具合に、バリエーション豊かだ。同サービスの利用シーンをイメージした動画もYouTubeで公開されている。
Swayのコンテンツを見ること自体は誰でも可能だが、これをオーサリングするツールは2014年10月1日(米国時間)の発表時点では限定公開となっていた。発表から10週を経て、Swayの申し込み数は17万5000件を突破しており、1日あたり数千件のリクエストが積み上がっている状態だとOffice Blogsが紹介している。
こうした反響を受けて、2014年12月15日にはSwayのコンテンツ作成(オーサリング)機能がついに一般公開された。現在もなお正式公開前のプレビュー版という段階だが、比較的近いタイミングでOffice製品の正式なファミリーの一員になると予想される。
なお、オーサリング機能は標準提供のWeb版のほか、iPhoneアプリ版「Office Sway for iOS」も用意されている。まず11月にニュージーランドで、12月にオーストラリアで続けて公開された。現在Office Sway for iOSのダウンロードが可能なのは、この2カ国に限定されているようだが、こちらも順次開放されていくことだろう。
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