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» 2014年12月25日 15時05分 UPDATE

PC USERアワード:2014年下半期に果敢に挑んだお仕事PC (1/2)

価格重視のビジネス向けPCでも、PCベンダーは新しい試みに挑戦している。ここでは、2014年下半期で“挑戦的”だったモデルを取り上げてみた。

[長浜和也,ITmedia]

個人向けより難しいお仕事“デスクトップ”PCの差別化

 PC USER 20周年特別企画、「PC USERアワード 2014年下半期」では、ITmedia PC USER編集部がジャンル別におすすめ製品を格付しながら紹介していく。今回のテーマは、法人ユーザーを対象にした「お仕事PC」を紹介していく。対象は2014年下半期(7月〜12月)時点で販売されている現行モデルだ。

 法人向けのデスクトップPC市場では、依然として価格競争力を持ち、適度な拡張性を有するミニタワータイプが売り上げの主力となっている。変化を好まない法人ユーザーに合わせて、新モデルも価格競争力重視のミニタワーの既存モデルで内部のシステム構成をアップデートする傾向にある。

 その中にあって、法人向けPCでも新機軸に取り組んでいるモデルも登場している。「PC USERアワード 2014年下半期:お仕事PCデスクトップ編」では、そのような、新機軸に果敢に挑戦したモデルを評価することにした。

2014年下半期のおすすめ「お仕事デスクトップPC」――ITmedia PC USER編集部が選ぶ
GOLD Knight AH with Bing(サードウェーブデジノス)
SILVER NC1J-A63/E(Project White/ツクモ)
BRONZE ThinkCentre Tiny-in-One 23(レノボ・ジャパン)

「ゴールド」――Knight AH with Bing(サードウェーブデジノス)

 サードウェーブデジノスの「Knight AH with Bing」は、徹底的に価格競争力を強化したモデルだ。OSには、低価格のWindowsタブレットの採用を想定していたWindows 8.1 with BingをミニタワータイプのデスクトップPCで早い段階で導入し、CPUも“Haswell”世代のアーキテクチャで最も低価格モデルとなる「Celeron G1840」(2.8GHz、2コア2スレッド、最終レベルキャッシュメモリ2Mバイト)を採用するなど、内部コストを極限まで絞った。

 Celeron G1840の採用は、対応スレッド数は少ないものの、動作クロックは高いため、オフィス向けアプリケーションの利用において適している。なお、12月末時点で、Windows 8,1 with Bing導入モデルは在庫切れとなっていて、最安値モデルはWindows 8.1 Updateを導入した「Knight AH Windows 8.1 標準カスタマイズモデル」(税込価格4万2980円)となっている。

kn_workdtpc_01.jpg サードウェーブデジノスの「Knight AH with Bing」

「シルバー」――NC1J-A63/E(Project White/ツクモ)

 ツクモを運営するProject Whiteの「NC1J-A63/E」は、インテルが提唱する超小型デスクトップPCフォームファクタの“NUC”を取り入れた。省スペースを重視する法人向けPCでは、スリムタワータイプの需要も高いが、NUCまで踏み切ったモデルは発表当時まだ少なかった。

 光学ドライブは搭載しないものの、CPUはCeleron N2820(2.13GHz/最大2.39GHz、2コア2スレッド、最終レベルキャッシュ1Mバイト)、システムメモリ4Gバイト、容量128Gバイトの東芝製SSDを搭載する。本体搭載インタフェースではUSB 3.0と2基のUSB 2.0、有線LAN、HDMI出力を備えるほか、無線接続としてIEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用できる。

kn_workdtpc_02.jpg NC1J-A63/E

「ブロンズ」――ThinkCentre Tiny-in-One 23(レノボ・ジャパン)

 レノボ・ジャパンの「ThinkCentre Tiny-in-One 23」は、正確にいうとデスクトップPCではなく、超小型デスクトップPC「ThinkCentre Tiny PC」シリーズ専用の液晶ディスプレイ搭載ドッキングステーションだ。超小型PCを液晶ディスプレイのVESAマウントに取り付けるモデルは数あれど、ThinkCentre Tiny-in-One 23では、用意した専用ドックにThinkCentre Tiny PCの本体を“すとん”とはめるだけでディスプレイ一体型PCとして利用できる。

 「それなら、最初から液晶一体型PCを用意すればいいじゃないか」と思うかもしれない。しかし、製品サイクルとして液晶ディプレイは長期にわたり、デスクトップPCの移り変わりは早い。そこで、ThinkCentre Tiny-in-One 23は長期にわたって使い、中に収容したThinkCentre Tiny PCは、システムのプラットフォームのアップデートにあわせて新モデルに交換するという運用で購入コストの抑制が可能になる。

kn_workdtpc_03.jpg ThinkCentre Tiny-in-One 23

kn_workdtpc_04.jpg 背面のベイにThinkCentre Tiny PCの本体をセットすれば、ディスプレイ一体型PCと同じように使える

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