法人向けノートPCでも価格競争力の高いモデルが主流だ。ハイエンドでも10万円前後、バリュークラスでは5万円前後が主戦場となり、各ノートPCベンダーは、違いの出しにくい価格帯でシステム構成のトレードオフを図りつつ、ディスプレイサイズや搭載するCPU、導入するOSで突出した個性を生み出して製品の訴求に挑んだ。
2014年下半期のおすすめ「お仕事ノートPC」――ITmedia PC USER編集部が選ぶ | |
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● GOLD | N1500J-300/E(Project White/ツクモ) |
● SILVER | シルバー:17P1100-C-VGB(iiyama PC/ユニットコム) |
● BRONZE | 「Endeavor NY40S-B」(エプソンダイレクト) |
「N1500J-300/E」は、Project Whiteの法人向けノートPCラインアップで価格競争力を重視した「N1500J」シリーズの中でも最も低価格になる構成だ。税込みの価格は5万9980円と6万円を切っていた。ディスプレイサイズは15.6型で解像度は1366×768ピクセル。CPUでは、Core i3-4000M(2.4GHz、2コア4スレッド、TDP 37ワット)を採用してコストを抑えている。
2014年12月時点では、後継のN1500J-301/Eが登場している。CPUをCore i3-4100M(2.5GHz、2コア4スレッド、TDP 37ワット)に強化したモデルで、そのほかの仕様はN1500J-300/Eと同様だが、為替相場変動の影響を受けて、価格は税別で6万4800円となった。
「17P1100-C-VGB」は、17.3型という大画面ディスプレイを搭載しながらも、税別で4万9980円と5万円を切る実売価格を実現したノートPCだ。
解像度は1600×900ピクセル、CPUがCeleron 2957U(1.4GHz、2コア2スレッド、TDP15ワット)を採用し、システムメモリが4Gバイト、データストレージが500Gバイトと抑えている一方で、本体搭載インタフェースは2基のUSB 3.0に2基のUSB 2.0を備え、映像出力インタフェースもHDMIとアナログRGBを用意する。OSはWindows 8.1 Updateを導入している。
エプソンダイレクトの「Endeavor NY40S-B」は、11.6型ディスプレイを搭載した重さ約1.2キロのモバイルノートPCで、OSにWindows 8.1 with Bingを導入し、APUのE1-2100(1GHz、2コア2スレッド、TDP9ワット)と搭載することで、実売価格が税別で3万2000円からという低価格を実現した。
本体サイズが297(幅)×193(奥行き)×36(厚さ)ミリで、画面の解像度は1366×768ピクセル。データストレージは容量500GバイトのHDDを内蔵する。本体搭載のインタフェースでは、USB 3.0と2基のUSB 2.0を備えるほか、映像出力インタフェースとしてアナログRGBとHDMIまで用意するなど、低価格の11.6型ディスプレイ搭載ノートPCとしては充実している。
3万2000円の最小構成では、システムメモリの容量が2Gバイトだが、これを4Gバイトに増やした構成でも価格は税別で3万5000円と3万円台で購入可能だ。
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