業界競争に縛られた発想からユーザーの課題解決を第一に考えた発想へ──NEC、製品説明会で“新生”LaVie宣言新生LaVie、始動(2/2 ページ)

» 2015年01月20日 18時23分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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LaVie Hybrid ZEROのZEROは無重力のZERO

 次いで、森部氏は外出先におけるPCの利用についても言及し、移動先にPCを持ち出すようになったが、利用スタイルは、机といすあるところに限られているなど、こちらも20年間変化がないのに対して、タブレットやスマートフォンの登場で、ユーザーは、旅行先や公園、移動中など、使いたいと考えた場所ですぐにデバイスが使えるようになったと訴える。

外出先で使うPCは、依然として机といすの制約から逃れていない。しかし、タブレットはそういう制約を意識せず、使いたいときにいつでも使える。PCもそれを目指すべきだ、とNECは考えた

 このユーザーの変化に対応すべく、NECパーソナルコンピュータは従来のLaVie Zを2in1対応にした「LaVie Hybrid ZERO」を投入する。「ZEROはゼログラビティ。重力を感じないほどに軽い」と、LaVie Z以上に軽さを重視するLaVie Hybrid ZEROでは、通勤時間の立ち姿勢でも、休息時間に横たわった姿勢でも、ディスプレイを360度開いてスレートスタイルのタブレットに変形することで、利用しやすくなると説明する。

 説明会のデモでは、カフェの待ち時間にタブレットスタイルで情報をチェックしている最中に仕事のメールが届いたらクラムシェルスタイルに戻して作業を開始できることを紹介していた。

LaVie Hybrid ZEROをオフタイムはタブレットで、オンタイムはクラムシェルノートPCに瞬時に切り替えて利用できる(写真=左)。女性用の小さなカバンにも負担なく収納できるのもLaVie Hybrid ZEROのメリットとして紹介した(写真=右)

ユーザー第一で考えたのはオンラインで思い出を共有するサービス

 新しいアプリやサービスの提供では、これまでの“業界競争のしがらみ”で企画してきた付属アプリケーションやサービスから脱却して、ユーザーが問題解決できることを第一に考えたアプリケーションとサービスを用意するとした。その上で、今のユーザーで利用が進んでいない個人撮影の画像や動画のオンラインストレージ保存、、また、印画紙に現像した写真やテープ保存の動画、紙のデータといったアナログデータのデジタルデータ移行など、個人所蔵データの保管や閲覧、共有を行う手段として「My Treasureサービス」と「My Historyサービス」を提供すると説明した。

 My Treasureサービスは、アナログ状態で保存している写真や動画のデジタル化を請け負うサービスだ。また、My Historyサービスは、2015年第1四半期に提供を開始する予定で、Windows、Android、iOSに対応する。個人が所蔵している画像や動画をオンラインストレージにアップすることで、タイムラインビューによる閲覧や、SNSへの投稿、ほかのユーザーとの共有が可能になる。

利用が進まないオンラインストレージサービスによる共有や移行が進まないアナログデータのデジタル化を促進するために、「My Treasureサービス」と「My Historyサービス」を提供する

 My Historyサービスは、写真500枚までは無料で利用できるが、写真100枚、または、動画1時間を追加するごとにそれぞれ1回500円かかるほか、写真1000枚保存で月額100円のベーシックプラン、保存枚数無制限で月額500円のプレミアムプランを用意する。

 説明会では、ゲストとして登場した石井一久氏と木佐彩子夫妻がそれぞれ保存している写真をライムラインビューで表示し、二人のタイムラインを並べたうえで、石井氏が所有していないドジャーズファミリーディの家族写真をドラッグアンドドロップのワンアクションで共有できることや、石井氏が保存していた画像をSNSに投稿できる機能を紹介した。

My Historyサービスは、複数ユーザーのタイムラインビューを同時に表示し、片方のタイムラインからもう一方のタイムラインにドラッグするだけで画像の共有ができる。タイムラインには、その時期にあった社会的話題も表示できる(写真=左)。タイムラインに表示した画像をSNSに投稿する機能も用意する(写真=右)

 また、このほかにも「スマートTVセットアップパック」「家中どこでもテレビセットアップパック」「フォトフレームセットアップパック」「テレビ電話セットアップパック」といったセットアップ代行と利用方法のレクチャー出張サービスも開始する。

NEC Direct(NECダイレクト)
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