インテルは、2月4日に日本の関係者に向けて、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーとRealSenseの概要を紹介する説明会を行った。
インテルクライアント事業開発部マーケティング・マネジャーの小澤剛氏は、第5世代Coreプロセッサー・ファミリーについて、TDPが15ワットで統合グラフィックスコアがIntel HD Graphicのタイプが10モデル、TDPが28ワットで統合グラフィックスコアがIntel Iris Graphicsのタイプが4モデル、そして、Pentium、Celeronシリーズとして3モデルと、ハイエンドモデルから低価格のタブレットに搭載できる幅広いラインアップを最初から用意したことを取り上げた。
その上で、重要なポイントとして「優れたパフォーマンス」「バッテリー持続時間の向上」、そして、「薄型のスマートなデザイン」を採用したノートPCやタブレットなどが実現することを挙げている。
パフォーマンスの向上では、14ナノメートルプロセスルールの導入で実装するトランジスタの数は第4世代Coreプロセッサー・ファミリーから35%増加したにもかかわらず、ダイサイズは37%縮小し、「トランジスタの数の増加はそのまま性能の向上につながる」とする小澤氏は、第5世代プロセッサ・ファミリーの処理能力が3Dグラフィックスで22%、動画ファイルのトランスコード処理で50%、ローカル保存の動画再生におけるバッテリー持続時間でプラス1.5時間の向上が確認できたと紹介した。
特に改善を図ったグラフィックス性能では、解像度3840×2160ピクセルの“4K”動画の再生が可能になり、ゲーム動作ではDirectX 11.2、DirectX 12など新しく登場するAPIをサポートするほか、主要なゲームタイトルで最大22%の描画速度改善が実現、さらに、新世代となったQuickSync Video Technologyによって、トランスコード処理時間が最大50%短縮できることを示した。
バッテリー持続時間の向上では、Windows 8.1におけるアイドル状態とローカルに保存した動画ファイルの連続再生のそれぞれにおいて、システムを構成するSoC、ディスプレイパネル(輝度は200nit)、オーディオ、そのほかプラットフォームのそれぞれで消費する電力を第4世代Coreプロセッサー・ファミリーの「Core i7−4600U」(2.1GHz/最大3.3GHz、2コア4スレッド、TDP 15ワット)と「Core i7-5600U」(2.6GHz/最大3.2GHz、2コア4スレッド、TDP 15ワット)とで比較した結果を示し、SoCとそのほかプラットフォームで消費電力が削減したことで、バッテリー持続時間が伸びたことを説明した。
小澤氏は、ディスプレイ一体型PCからクラムシェルノートPC、そして、大画面ディスプレイ搭載2in1 PCなど処理能力を重視するデバイスでは第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用し、薄型クラムシェルノートPCや軽量2in1 PC、タブレットでは、同じ14ナノメートルプロセスルールを導入した“Broadwell-Y”「Core M」シリーズを採用するなど、柔軟な熱設計で多様なフォームファクタが可能になると述べた。
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