AS-7010Tは3.5GHz動作のCorei3を搭載する。標準構成のネットワークインタフェース(ギガビットLAN)をシングルで使用した場合のリード/ライト性能は112.86Mバイト/秒、112.50Mバイト/秒。これは約900Mbpsに達し、ネットワークの限界値に近い。
2つのネットワークインタフェースをリンクアグリゲーションで束ねて使用すると222.54Mバイト/秒、225.26Mバイト/秒と、ほぼ2倍のスループット、オプションの10GbEインタフェースカードを使用した場合は、順に514.46Mバイト/秒、749.31Mバイト/秒、デュアルだと1014.25Mバイト/秒、1171.47Mバイト/秒。その圧倒的な性能からボトルネックがネットワークにあることを浮き彫りにしている。
同時接続数が増えるとメモリの消費も増加するが、標準の2Gバイトから最大16Gバイトに増設可能だ。プロトコル自体もSMB1.0から30〜50%のパフォーマンスを向上させたSMB2.0が使用されている。
システム管理者が不在である会社や、部署単位でNASを運用したい場合など、運用をエンジニアに頼れない場合は運用の容易さも重要なポイントとなる。ASシリーズではブラウザからデスクトップOSライクな操作性を提供するADMを搭載、直感的に分かりやすいインタフェースを備えている。
運用に必要な設定は以下の4つのメニュー項目で行う。
・アクセスコントロール
共有フォルダのアクセス権や、ユーザ/グループの追加・削除・編集などを設定する。
・サービス
ファイル共有プロトコルや、Web/MySQL/SSH/rsyncなどのサービスの設定を行う。
・設定
一般的な環境やネットワーク、ハードウェア、通知などの設定を行う。
・ストレージマネージャ
RAIDなどで構成した論理的な単位であるボリューム、ディスク、iSCSIの設定・状況確認などを行う。
また、システムの状況・情報は次のメニューから確認できる。いずれもWebブラウザから容易にアクセスすることが可能だ。
・アクティビティーモニター
CPU/メモリ/ネットワーク/ディスク使用/プロセスといった一般的なサーバのリソース管理画面。
・システム情報
NASの基本情報のほか、システムログ、自己診断ツール「Dr.ASUSTOR」が利用できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.