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ビジネス向けNAS選びで注目したい8つのポイント仕事で使うNAS 第1回(3/4 ページ)

» 2015年02月12日 15時00分 公開
[瓜生聖(撮影:矢野渉),ITmedia]

5、パフォーマンス

 AS-7010Tは3.5GHz動作のCorei3を搭載する。標準構成のネットワークインタフェース(ギガビットLAN)をシングルで使用した場合のリード/ライト性能は112.86Mバイト/秒、112.50Mバイト/秒。これは約900Mbpsに達し、ネットワークの限界値に近い。

 2つのネットワークインタフェースをリンクアグリゲーションで束ねて使用すると222.54Mバイト/秒、225.26Mバイト/秒と、ほぼ2倍のスループット、オプションの10GbEインタフェースカードを使用した場合は、順に514.46Mバイト/秒、749.31Mバイト/秒、デュアルだと1014.25Mバイト/秒、1171.47Mバイト/秒。その圧倒的な性能からボトルネックがネットワークにあることを浮き彫りにしている。

 同時接続数が増えるとメモリの消費も増加するが、標準の2Gバイトから最大16Gバイトに増設可能だ。プロトコル自体もSMB1.0から30〜50%のパフォーマンスを向上させたSMB2.0が使用されている。

AS-70シリーズのベンチマーク(http://www.asustor.com/product?p_id=24&lan=jpn)。ネットワークの速度を上げれば上げるほどパフォーマンスも線形に向上する

6、運用の容易さ

 システム管理者が不在である会社や、部署単位でNASを運用したい場合など、運用をエンジニアに頼れない場合は運用の容易さも重要なポイントとなる。ASシリーズではブラウザからデスクトップOSライクな操作性を提供するADMを搭載、直感的に分かりやすいインタフェースを備えている。

 運用に必要な設定は以下の4つのメニュー項目で行う。

・アクセスコントロール

 共有フォルダのアクセス権や、ユーザ/グループの追加・削除・編集などを設定する。

アクセスコントロールではユーザ/グループの管理、共有フォルダのアクセス権を設定する

・サービス

 ファイル共有プロトコルや、Web/MySQL/SSH/rsyncなどのサービスの設定を行う。

サービスはファイル共有プロトコルやその他の各種サービスの設定を行う

・設定

 一般的な環境やネットワーク、ハードウェア、通知などの設定を行う。

一般的な設定内容は「設定」で管理される

・ストレージマネージャ

 RAIDなどで構成した論理的な単位であるボリューム、ディスク、iSCSIの設定・状況確認などを行う。

ストレージマネージャはボリュームやディスクの管理を行う

 また、システムの状況・情報は次のメニューから確認できる。いずれもWebブラウザから容易にアクセスすることが可能だ。

・アクティビティーモニター

 CPU/メモリ/ネットワーク/ディスク使用/プロセスといった一般的なサーバのリソース管理画面。

アクティビティーモニターではNASのリソース状況が確認できる

・システム情報

 NASの基本情報のほか、システムログ、自己診断ツール「Dr.ASUSTOR」が利用できる。

システム情報ではログの確認などができる

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2024年04月19日 更新
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