「Crucial MX200/Crucial BX100」の実力を徹底検証見せてもらおうか、最新SSDの性能とやらを(2/5 ページ)

» 2015年02月17日 20時00分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]

ベンチマークテストで性能を測定

 さて、ベンチマークテストの結果を見ていこう。今回入手できた評価機は、ともに500Gバイトのモデルで、比較対象としてMX100の500Gバイトモデルも用意した。500Gバイトモデル同士の比較表も改めて掲載しておく。

 テスト環境は別表のとおりで、システムSSD、テスト対象のSSDともにZ97チップセットの6Gbpsポートに接続して計測している。OSは64ビット版Windows 8.1 Pro Update 1だ。

MX200、BX100、MX100の比較(500GBクラス)
製品名 MX200 BX100 MX100
容量 500GB 500GB 512GB
型番 CT500MX200SSD1 CT500BX100SSD1 CT512MX100SSD1
コントローラー Marvell 88SS9189 Silicon Motion SM2246EN Marvell 88SS9189
NANDフラッシュメモリ Micron 16nm MLC NAND
シーケンシャルリード 555MB/s 535MB/s 550MB/s
シーケンシャルライト 500MB/s 370MB/s 500MB/s
4Kランダムリード 100000 IOPS 87000 IOPS 90000 IOPS
4Kランダムライト 87000 IOPS 43000 IOPS 85000 IOPS
平均故障時間(MTTF) 150万時間
総書き込みバイト数 160TBW 72TBW
保証期間 3年間
テスト環境は、CPU:Core i7-4770K、マザーボード:ASUSTeK Z97I-PLUS、グラフィックス:Intel HD Graphics 4600、メモリ:PC3-12800 4GB×2(CFD W3U1600HQ-4G)、システムストレージ:Crucial m4(CT128M4SSD2)、ストレージドライバ:IRST 13.1.0.1058、OS:Windows 8.1 Pro Update1 64bit、電源プラン:高パフォーマンス

MX200のCrystalDiskInfo 6.3.0での情報表示画面(画面=左)。BX100のCrystalDiskInfo 6.3.0での情報表示画面(画面=右)

TxBENCH 0.95bでの情報表示画面(MX200)。Windows 8.1 ProでのNTFSフォーマット後の容量は約466Gバイトだ(画面=左)。TxBENCH 0.95bでの情報表示画面(BX100)。Windows 8.1 ProでのNTFSフォーマット後の容量は、MX200と同じく、約466Gバイトだ(画面=右)

CrystalDiskMark 3.0.3

 まずは、ひよひよ氏制作の定番ベンチマークテスト「CrystalDiskMark 3.0.3」で基本性能を見ていこう。テストデータのサイズは1000Mバイトと4000Mバイト、データタイプについては、標準のRandomと0fillをそれぞれ計測した。

 結果については、MX200は、MX100に対してQD32の4KリードのみMX100に若干遅れをとっているが、それ以外はほとんど同じスコアだ。コンシューマのシステムではQD32のこのくらいのスコア差が影響する場面はほとんどない。

 BX100は、シーケンシャルのリード/ライトは、公称スペックを上回る優秀なスコアをマークしており、リードはMX200/MX100をしのぐ。4Kリード/ライトもMX200/MX100に近いスコアをマークしている。ただ、512Kリードと、QD32のリード/ライトはMX200/MX100とは少し差がある。

 計測条件による違いについては、MX200ではデータサイズ1000Mバイトと4000MバイトではQD32のリードのみ少しだが4000Mバイトのほうがよい傾向があった。これはMX100でも同様だ。Randomと0fillの差はまったくないと判断してよいだろう。

 なお、グラフについては、同じ環境で測定した850 EVOのスコアも併記した。価格帯が競合するBX100と比べると、シーケンシャルライト、4Kリードでは少し差を付けられている。

MX200のCrystalDiskMark 3.0.3の結果。計測条件は、1000Mバイト/Random(画面=左)、1000Mバイト/0fill(画面=右)

MX200のCrystalDiskMark 3.0.3の結果、4000Mバイト/Random(画面=左)、4000Mバイト/0fillだ(画面=右)

BX100のCrystalDiskMark 3.0.3の結果。計測条件は、1000Mバイト/Random、1000Mバイト/0fill

BX100のCrystalDiskMark 3.0.3の結果。計測条件は、4000Mバイト/Random(画面=左)、4000Mバイト/0fillだ(画面=右)

MX100のCrystalDiskMark 3.0.3の結果。計測条件は、1000Mバイト/Random(画面=左)、4000Mバイト/Randomだ(画面=右)。0fillは割愛した

CrystalDiskMark 3.0.3(1000MB)の結果。

CrystalDiskMark 3.0.3(1000MB)の結果。

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