Scannableでスキャンしたファイルは、PDFとJPGの2つの保存形式から選ぶようになっている。初期設定の「自動」では、読み取ったファイルが1ページだとJPG形式、複数ページの場合はPDF形式となるが、下準備ではあえてJPG形式に統一する。
その理由は、Evernoteの「画像内の文字検索」機能にある。Evernoteの検索機能は優秀で、ノート内やタグだけでなく、画像内の文字も認識される。そのため、JPG形式で年賀状の宛名面をスキャンしておけば、住所や氏名の簡単な検索ができる。
さらに、お年玉当選番号を検索することも可能だ。1枚1枚当選番号とつきあわせて探す必要がなくなるのはかなり便利。
ちなみに、Evernoteプレミアムプラン(月450円/年4000円)であれば、PDFファイル内の検索も行える。しかし今回の条件は“無料のサービスだけを使う“なので、無料アカウントを想定し保存形式をJPGに統一した。
このように、ScannableとEvernoteを組み合わせた年賀状管理は非常に有用だ。しかし“タダ”でやるにはやはり限界もある。
最も気になるのは、Evernoteのアップロード制限。無料アカウントの場合、月間アップロード容量は60Mバイトまでとなっている。Scannableではファイルサイズの設定ができないため、これは今後のアップデートに期待するしかない。100枚単位で年賀状を保存したいなら、ほかのクラウドストレージサービスで管理したほうがいい。
ScannableとEvernoteの組み合わせは、年賀状を受け取る枚数が少ない人や、大事な人の分だけバックアップとして残しておきたい人におすすめしたい。
ここがOK!
ここが惜しい!
今回は年賀状の電子化が目的だったが、書類やレシートなどの管理にもそのまま応用できる。年度末で身辺整理をしようと思っている人は、まず年賀状の電子化から始めてみてはいかがだろうか。
1987年製の佐賀在住のリモートライター。ギークな父親の影響で幼少期からPCに親しみ、「ポストペット」漬けの毎日を送る。現在は「週末アップルPickUp!」やASCII.jpなどで連載中。主にAppleやniconico関連のテーマを扱う
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