低予算で信頼できる“ビジネスPC”が欲しいなら有力か？――「Latitude 15 3000（3550）」実力診断：Windows 7搭載で5万円台から（4/4 ページ）

[フォレスト・ヒーロー，ITmedia]

高いコストパフォーマンス、ITサービス運用面からもおすすめ

　Latitude 15 3000（Latitude 15 3550）の魅力は、Coreプロセッサ搭載モデルが6万円台で買えるだけでなく、ビジネスノートPCに求められる要素、つまり堅牢なボディや優れた静音性など、ビジネスユース専用の設計／製造がされている点だ。業務PCで主流となっているWindows 7 Professionalを選択できる点でも貴重な存在と言える。

　一方、15.6型のノートPCで光学ドライブが搭載されていないことは、デスクトップPCのリプレースとして考えたとき、やはり不利だろう。しかし、IT管理者の立場で複数台のPCを一元管理する場合にはメリットも多い。

　具体的には、光学ドライブ一式の構成パーツ（部品点数）が減っているので、PCの故障率低減が望め、情報の読み書きできる物理ドライブが1つ減ることで、ユーザーによる不要なソフトウェアの導入や情報流出の手段を物理的に減らせることも期待できる。本来ならば、光学ドライブもオプションで用意できればよいだろうが、その役割は従来機のLatitude 15 3540が担っているので問題ない。

　さらに、同社直販サイトのBTOメニューでは、PC導入／運用でIT管理者の負担を減らすサービスメニューが豊富に用意されている点も見逃せない。各種BIOSのカスタム設定やパーティション設定、QRコードによるPC構成情報ラベルの作成など多彩なサービスメニューがそろう。これらサービスは、導入時や運用するうえでの管理者の負担を大きく低減できるだろう。

　また最小構成でも1年間翌営業日対応のオンサイト（訪問）保守サービスが付いてくるのは見逃せない。ビジネスの世界で、修理まで時間を要することは言うまでもなく、売上減や機会損失に直結するし、修理対応の遅さは社内ユーザーの満足度を著しく低下させることになる。

　最後に、同社直販サイトにて、Latitude 15 3550のスマートセレクション「即納モデル」が用意されていることも付け加えたい。これは最短1〜3営業日で納品するというものだ。スペックは限定されるが、急な要求にもすぐ対応できるのは心強い。

　これらすべての要素を総合的に判断して、Latitude 15 3000（Latitude 15 3550）はおすすめのビジネスノートPCと言える。

Latitude 15 3000（Latitude 15 3550）のデバイスマネージャ画面

スペック詳細：「Latitude 15 3000」シリーズ（Latitude 15 3550）

今回レビューした「Latitude 15 3000（Latitude 15 3550）」の主な仕様
製品名	Latitude 15 3000（Latitude 15 3550）
メーカー	デル
OS	32ビット版Windows 7 Professional（Windows 8.1 Proからのダウングレード権行使）
本体サイズ（幅×奥行き×高さ）	約380.4×258.95×22.3ミリ
重量（実装値）	約2.2キロ（2.2キロ）
画面サイズ（液晶方式）	15.6型ワイド非光沢（TN）
アスペクト比	16：9
タッチパネル	−
デジタイザ	−
ディスプレイ解像度（画素密度）	1366×768ピクセル（約100ppi）
CPU（コア数／スレッド数）	Core i3-4005U（2／4）
動作周波数	1.7GHz
チップセット	CPU内蔵
vPro	−
GPU	Intel HD 4400 Graphics
メモリ	4Gバイト（DDR3L 1600MHz）
メモリスロット（空きスロット数）	2（1）
ストレージ（評価機実装）	500GバイトHDD（東芝「MQ01ACF050」）
ストレージフォームファクタ	7ミリ厚、2.5インチ
ストレージ接続インタフェース	Serial ATA 6Gbps
光学ドライブ	−
無線LAN	IEEE802.11a/b/g/n（Intel Dual Band Wireless-N 7265）
Bluetooth	Bluetooth 4.0
NFC	−
有線LAN	1000BASE-T
ワイヤレスWAN	−
キーボード	日本語JIS 105キー
キートップ仕様・形状	アイソレーション
キーピッチ	非公開（実測：横18.95ミリ、縦18.15ミリ）
キーストローク	非公開（実測：1.7ミリ）
キーボードバックライト	−
ポインティングデバイス	クリックパッド
主なインタフェース	USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI 1.4a出力、アナログRGB（D-Sub）出力、ヘッドフォン／マイクコンボ（3.5ミリ）、DC入力（丸型）、Webカメラ（イン約92万画素）
メモリカードスロット	3in1カードリーダー（SDXC対応SDメモリーカード／メモリースティックPRO）
SIMカードスロット	−
その他カードスロット	−
スピーカー（音質補正ソフトウェア）	ステレオ／2ワット＋2ワット
マイク	デュアル
指紋センサー	−　※BTOでパームレストに「指紋カードリーダー」選択可
セキュリティデバイス	−
セキュリティロックポート	搭載
バッテリー動作時間	最大約10時間55分
バッテリー仕様	58ワットアワー
ACアダプタ実測サイズ（幅×奥行き×高さ） ※プラグ含まず	46×107×29ミリ
ACアダプタ実測重量（本体のみ／ケーブル込み）	238グラム／344グラム
ACアダプタ出力仕様	19.5ボルト／3.34アンペア
ACアダプタ対応電圧	100〜240ボルト（50／60Hz）
DC端子形状	丸形
プラグケーブル端子形状（ACアダプタ側）	3ピン
防水／防滴	−
カラーバリエーション	ガンメタリック
オフィススイート	−　※BTO選択可
発売日	2014年9月26日
直販価格（税別、送料込）	7万2980円