A3カラーを印刷したい! モノクロを高速出力したい! でもコストは抑えたい!――そんな我儘もブラザーの「ビジネスインクジェット&ジャスティオ」におまかせビジネスインクジェットもレーザーも高い完成度(2/3 ページ)

» 2015年03月05日 10時00分 公開
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「MFC-J5720CDW」――コンパクトで大容量給紙、置き場所を選ばないA3カラープリント対応モデル

 「MFC-J5720CDW」もA3カラープリントが可能なインクジェット複合機だ。ただし、スキャンとコピーはA4までの対応となる点が、MFC-J6970CDWと大きく異なる。2015年1月に登場したばかりの新鋭機だけあって、独自の魅力をいくつも備えているのがポイントだ。A3スキャナが必須という環境でなければ、むしろMFC-J5720CDWのほうが本命になるだろう。

「MFC-J5720CDW」はA3カラープリントに対応する一方、スキャン、コピー、FAXはA4対応となるインクジェット複合機だ

 MFC-J5720CDWのA3プリント機能は充実しており、最大506枚(A4時は581枚)もの余裕ある給紙容量を備えるため、A3出力がメインの環境でも問題ない。その給紙機構は、実は上位のMFC-J6970CDWよりハイスペックだ。2段式の給紙トレイに各250枚、多目的トレイに80枚(A4は80枚、A3は5枚、封筒20枚、はがき50枚)、手差しトレイに1枚をセットできる。前面の2段給紙トレイはそれぞれスライド式の可変サイズになっており、A3までの用紙を収納可能だ。通常は上段をA4、下段をA3と使い分けることになるだろう。

 そして何よりも大きな利点は、そのコンパクトなボディにある。490(幅)×345(奥行き)×308(高さ)ミリというサイズは、A3機というよりはA4機に近い。普段はA4用紙のみを使うならば、デスクサイドプリンタとして省スペースに設置できる。さすがに給紙トレイをA3サイズに伸ばし、背面のマルチパーパストレイを引き出すと奥行きは増してしまうが、それでもA3機としては小柄な部類だ。

A4でもA3でも2段式の給紙トレイに250枚ずつセットできるほか、多目的トレイ、手差しトレイと、幅広い用紙に対応する(写真=左)。ボディの奥行きは345ミリと短く、狭いスペースにも設置しやすい(写真=右)

 小型のボディを実現していながらも、印刷機構はMFC-J6970CDWと同等かそれ以上の性能を有する。印刷速度はカラー約20ページ/分、モノクロ約22ページ/分でMFC-J6970CDWと同等、自動両面プリントに加えて、ADFの両面同時スキャン機能も搭載した。ADFにセットできる枚数は、MFC-J6970CDWを上回る50枚を確保しており、より大量の書類を素早く一気に電子化あるいはコピーできるのがありがたい。

自動両面プリント(写真=左)と両面同時スキャン(写真=右)に対応。ADFとフラットベッドスキャナはA4対応となる

 それでは印刷機能はどうだろうか。こちらもMFC-J6970CDWが持っている「インク節約モード」や「クロだけ印刷」などの機能を網羅しており不満がない。スマートデバイスやクラウドサービスとの連携も同様だが、新機能として受信したFAXデータをクラウドに転送し、外出先からFAXの内容確認や、共有が行える「FAXクラウド転送」機能まで備えている。仕事にFAXは必須だが、小規模オフィスで常駐スタッフがいないような職場環境では、願ってもない機能だろう。

大容量ブラックインクに対応した4色独立インクカートリッジはMFC-J6970CDW同様、前面から簡単に交換できる(写真=左)。タッチパネル付きの3.7型カラー液晶モニタを搭載。タッチセンサーのテンキーは画面内に表示される仕様だ(写真=右)
FAXの受信データをEvernoteやDropboxなどのクラウドサービスに自動保存できる「ファクスクラウド転送」機能をサポート(上)。受信データを指定したメールアドレスに自動転送する「ファクスEメール転送」機能も備えている(下)

 このようにMFC-J5720CDWは、A4機並みのサイズながら、A3プリンタとして遜色のない性能を備えている。しかも2段給紙トレイと多目的トレイ、手差しトレイを活用すれば、用途に合わせたサイズや種類の印刷ができるだろう。このスペックで実売価格は税込4万円前後(PC USER調べ)と、MFC-J6970CDW同様、コストパフォーマンスは優秀だ。

「MFC-L2740DW」――低価格でも30ページ/分の高速モノクロレーザーがビジネスを加速させる

 一方、JUSTIOシリーズの「MFC-L2740DW」だが、こちらはA4対応のモノクロレーザー複合機となる。カラーのプリントやコピー、A3サイズには対応しないが、大部数のA4モノクロプリントでアドバンテージを発揮する製品だ。

「MFC-L2740DW」は、A4モノクロのプリントとコピー、カラースキャン、FAX機能を備えたレーザー複合機だ

 やはりレーザープリンタの身上は、一にも二にも高速な印刷速度にある。インクジェットの速度は向上しているものの、原稿の種類によって印刷速度に影響が出る。やはり大人数に配る書類を一気に準備するとなると、レーザーとインクジェットの差は大きくなる。

 ビジネスシーンでは、大人数の会議や商談、イベントの資料、販促、広報の配布物、試験、研修など、複数部の大量印刷を行うシーンが多い。レーザプリンタが今もなおビジネスで広く使われているのは、このような理由からだ。

 しかし、速さが特徴のレーザプリンタであっても、これまでSOHO/中小企業向けの製品は22〜27ページ/分程度のプリントエンジンが占めていた。実際に同社の従来モデル(MFC-7460DN)も26ページ/分のエンジンを採用していたのだが、2015年1月に発売されたMFC-L2740DWではこれを一気に30ページ/分にまで引き上げている。

 それでいて、実売価格は従来と同程度の税込4万円前後(PC USER調べ)を維持しているのだから驚きだ。ほんの数年前なら、単機能のプリンタでもここまで安くはならなかった。モノクロながら30ページ/分と明らかにインクジェットより高速なスペックの複合機で、手頃な価格におさめていることで、MFC-L2740DWの魅力はぐんと高まっている。

 複合機なだけにプリントエンジンが高速化すれば、コピー機能も高速化するのは必然だ。ブラザーの挑戦はプリントエンジンのみにとどまらず、スキャンエンジンにも手を入れてきた。同社のモノクロ複合機にADF(35枚)の両面同時スキャン機構を組み込み、スキャンとコピーの高速化も果たしたのだ。もちろん、自動両面プリントは従来機から継承しているので、両面コピーが手軽に利用できる。この価格では大盤振る舞いだ。

A4モノクロ複合機であっても、自動両面プリント(写真=左)と両面同時スキャン(写真=右)は漏れなく搭載している。プリントやコピーはモノクロ対応だが、スキャンはカラー原稿を読み取ることも可能だ

 A4モノクロ印刷に限定した複合機なので、給紙機構は1段トレイ250枚に手差しトレイ1枚とシンプルな構成にまとまっている。そのぶん、本体サイズは409(幅)×398.5(奥行き)×316.5(高さ)ミリと、コンパクトに設定できる点に注目したい(前述のMFC-J5720CDWより横幅が81ミリ短く、奥行きが53.5ミリ長い)。

250枚の1段給紙トレイを装備(写真=左)。トナーカートリッジとドラムユニットも前面から手軽に着脱できる。モノクロ複合機ながら、タッチパネル付きの2.7型カラー液晶モニタを搭載し、浮かび上がるタッチセンサー式のテンキーも設けている(写真=右)

 ビジネスインクジェット同様、スマートデバイスとクラウド連携にも注力しており、iOS/Androidアプリ「Brother iPrint & Scan」が利用可能。また、AirPrintやGoogle Cloud Print、Wi-Fi Direct®といった機能も押さえている。こうした機能はインクジェットに比べて、レーザーが遅れがちな分野なだけに、SOHOや中小企業では便利に感じる方も多いのではないだろうか。


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提供:ブラザー販売株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2015年3月31日