エムエスアイコンピュータージャパンは、3月12日にゲーミングノートPCの新モデルを発表した。新デザインのボディを採用した「GE62」「GE72」のほか、従来ボディを継承した「GE60 2QD」「GE60 2QE」「GE70 2QD」、同じく従来モデルのボディを引き継ぐ「GP60 2QE」「GP70 2QE」が登場する。GPUにはNVIDIAの「GeForce GTX 970M」のほか、最新の「GeForce GTX 960M」「GeForce GTX 950M」「GeForce GTX 940M」を搭載する。出荷は3月13日から順次開始する。
GE62は15.6型ディスプレイを搭載するゲーミングPCで、「GE62 2QF Apache Pro 4K」「GE62 2QD Apache」が登場する。実売予想価格は税込みでGE62 2QF Apache Pro 4Kが24万円前後、GE62 2QD Apacheが19万円前後の見込みだ。
GE62 2QF Apache Pro 4Kはディスプレイ解像度が3840×2160ピクセルの“4K”クラスに対応する。GPUは、GeForce GTX 970M(グラフィックスメモリはGDDR5を3Gバイト)を搭載。GE62 2QD Apacheは、ディスプレイ解像度が1920×1080ピクセルでノングレアタイプのパネルを採用する。GPUはGeForce GTX 960M(グラフィックスメモリはGDDR5を2Gバイト)を搭載。
GPUとディスプレイ以外の仕様は共通する。CPUはCore i7-4720HQ(2.7GHz/最大3.6GHz、4コア8スロット、3次キャッシュメモリ6Mバイト)、システムメモリはDDR3L 1600を8Gバイト、データストレージは1TバイトのHDD(7200rpm)と128GバイトSSD(M.2なれどSerial ATA接続)だ。
ボディは従来モデルより薄く軽くなった新デザインを採用した。本体サイズは383(幅)×260(奥行き)×27(高さ)ミリで、重さは約2.4キロ(標準6セルバッテリー搭載時)。天板は流線形をイメージした段差を設けており、パネル表面にヘアライン加工を施している。また、デザインのアクセントとして前面に赤いラインを入れたほか、天板に用意した“DragonArmy”ロゴはバックライトを内蔵して輝くようにした。
キーボードユニットには、ゲーム用モデルを多数出しているStreelSeries製を内蔵する。キーボードカバーをボディパネルと一体化することで強度を確保している。内部にはフルカラーに対応したバックライトを内蔵してマルチカラーイルミネーションも表示可能だ。
冷却機構では、CPUとGPUをヒートパイプでつなげて誘導した熱を2基のクーラーファンで外部に排出するだけでなく、クーラーユニットのファン回転数を手動で変更して冷却効率を高める(そのかわり騒音は大きくなる)「CoolerBoost」ボタンを専用で用意した。また、FnキーとShiftキーの連携でシステムのパフォーマンスと内部温度、消費電力の設定を「Sport」「COMFORT」「GREEN」で切り替える機能も利用できる。
映像出力では、本体にHDMIとMini DisplayPortを用意し、ディスプレイ解像度が4Kに対応しないGE62 2QD Apacheでも外部接続ディスプレイに対して、3840×2160ピクセル 30Hz(HDMI)、または、3840×2160ピクセル 60Hz(Mini DisplayPort)出力が可能だ。さらに、Mini DisplayPortからは1920×1080ピクセル 120Hz出力にも対応する。
サウンド機能では、従来と同じくDynaudioの監修を受けているが、ノイズ対策を徹底したほか、3ワットサブウーファと2ワット中高音スピーカー4基による新設計の4.1チャネルスピーカーを内蔵した。
このほか本体搭載インタフェースには、3基のUSB 3.0とUSB 2.0、有線LAN、ヘッドフォン端子にマイク端子、映像出力インタフェースとしてHDMIとMini DisplayPortを用意する。また、無線接続ではIEEE802.11acに準拠した無線LANとBluetooth 4.0が利用できる。
「GE72 2QD Apache」は、実売予想価格が税込みで20万円前後の見込み。ディスプレイサイズが17.3型で解像度が1920×1080ピクセル。本体サイズは419(幅)×280(奥行き)×29(高さ)ミリで、重さは約2.7キロ(標準6セルバッテリー搭載時)だ。そのほかの仕様や実装する機能、導入する技術はGE62 2QD Apacheと共通する。
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