SLOPESTYLEの大会では27日の公開練習に続いて2日間に渡って競技を実施した。選手たちは約500メートルほどのコースを疾走し、ジャンプからトリックを決める。そのコース上にも、ほかの協賛スポンサーと並んで、Lenovoロゴや旗などを設置している。
SLOPE STYLEではコースの構造上、スタート台にいる選手から先に滑った選手の結果を見ることができない。そこで、大会ではスタート台後方の控えテントにYOGA Tablet 2 8を用意して、先に滑走した選手の滑りやジャンプをリアルタイムでチェックできるようにした。コースの最新状態を把握できるとあって参加選手にも好評だったようだ。
レノボ・ジャパンのウィンタースポーツに対する取り組みについて、コンシューマ事業本部マーケティング部部長の松本達彦氏は「Lenovoというブランドをミレニアムズと呼ばれる若い世代に伝えたいと考えて取り組んでいる」と語る。ターゲットとしているのは、デジタルに関心はあるけどそれほど詳しくないというライトユーザーだ。
「YOGA Tablet(シリーズ)にはスタンド、ハング、ホールド、チルトと4つのモードがあります。これを実際に使ってもらいたい。そのために実際に触ってもらえるような取り組みを行った」(松本氏)
初めてウィンタースポーツに取り組んだ2014年は、ブーステントの設営とレノボ賞の贈呈、協賛バナーの設置などが中心だったが、2015年は施策を拡大した。ブランディングの強化策として、リフト支柱や背面へのバナーの設置やブーステントの拡張、そして、テレビタイアップやさまざまなWeb展開なども行ったという。
中でも力を入れたというのがWeb展開だ。大会開催前からキャンペーンサイト「Lenovo×SLOPESTYLE」を立ち上げるとともに、TwitterやFacebookなどのSNSを利用してキャンペーンサイトへの誘導を行った。このキャンペーンサイトでは、大会や参加選手を紹介するだけでなく、スノーボードのライディングが学べるHow to動画なども設置。また、関連商品ページへの導線も用意した。競技当日はニコニコ生放送を利用して大会を解説付きで生中継。これらを通して“Lenovo”ブランドの認知アップを目指した。
松本氏は、大会開催中の段階という前置きながら、2015年のSLOPSTYLEへの冠協賛による効果について「よさそうな予想になっている」と語った。「スキー場でのイベントやWebでのキャンペーンにより、スポーツやダンス、ミュージックなどを好むデジタル世代に訴求できていると考えている。そんな世代に、ぜひYOGA Tabletを使ってもらいたい」(松本氏)
大会終了後に行われたセレモニーでは、コース内に設置した「Lenovoレール」で最も優れたパフォーマンスを行った選手に授与するLenovo賞を皮切りに、男子女子それぞれの入賞者3名を表彰した。男女1名ずつに授与するLenovo賞はソチオリンピックにも出場した角野友基選手と佐藤亜耶選手が受賞し、「YOGA 3 Pro」が贈られた。
女子の部は13歳の岩渕麗楽選手が優勝した。また、男子の部は決勝に残ったショーン・ライアン選手と脇田朋碁選手がそれぞれベストな滑りを見せ、結果は表彰式で発表するというドラマチックな展開に。1本目で好調な滑りを見せたショーン選手に対して、1本目はミスがあったものの2本目で最高の滑りを見せた脇田選手がそれを超えられたかに注目が集まった。
その表彰式ではレノボ・ジャパンの松本氏がら、脇田朋碁選手の名前がコール。14歳で初優勝を勝ち取った。このように「LENOVO PRESENTS SLOPESTYLE SUPPORTED BY SUPER SPORTS XEBIO」は男女ともに十代前半の若者が優勝するなど、今後のSLOPSTYLEがより盛り上がりを見せそうな結果で終了した。
表彰式のステージでは上位入賞者の5名に賞金のほか、YOGA Tablet 2 8がレノボ・ジャパンの松本氏から直接手渡された。
大会期間中、会場の上越国際スキー場における“Lenovo”の存在感は非常に大きかった。レノボ・ジャパンのブーステントでホットドリンクを楽しむ来場者たちは、ハングモードで設置したYOGA Tablet 2 8を使って動画を閲覧したり、手にとってWebサイトを閲覧していた。
ウィンタースポーツを通して、ターゲットとしている“ミレニアムズ”世代に「Lenovo」というブランドとYOGA Tablet 2 8の魅力は伝えられたようだ。
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