Windowsサーバをファイルサーバとして使用し、比較的上位のフォルダ単位でWindows ACLを設定していた場合は、ASシリーズにファイル移行後、再設定するのが手っ取り早い。だが、下位のフォルダやファイル単位、あるいは複雑なパーミッションを設定していた場合など、再設定が難しい場合もあるかもしれない。
Active Directoryを、移行前から移行後も継続して利用する場合は、Windows ACLの設定をまとめてコピーすることで簡単に移行できる。ただし、通常のコピーではWindows ACLの設定は保持されない。FastCopyなどWindowsACLに対応したコピーツールを用いてアクセス制御情報とともにフォルダ/ファイルをコピーしよう。
Windows ACLは柔軟な設定ができる半面、ユーザー認証が厳密になる。通常利用ではあまり意識することがないかもしれないが、移行の際に思わぬ手間が増えることになりかねない。運用は慎重に行うべきだろう。
次回は独自のアプリマーケット「App Central」を使って、ビジネス向け機能を追加する例を取り上げる。
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