今回は1000円という価格で気軽に買えて、最初からiPhoneをサポートしていたハコスコをメインにソフトを紹介していこう。
筆者が最もオススメしたいのは、360度の写真/動画を見る用途になる。
例えば、旅先の巨大建造物を撮っておき、あとから真下から見上げて迫力を実感できるというのは360度ならではの大きなメリットだ。日常や記念日を360度で記録し、後日、カメラがあった場所と同じところで再生して「あー、あのときはこんなだったなぁ」と過去にタイムスリップする使い方もアリだろう。
撮影は、「THETA」(シータ)や「SP360」などの360度カメラを利用するのが最も手っ取り早い。iPhoneアプリから遠隔操作できるので、例えば一脚に立てておき、自分は物陰に隠れてシャッターを切るといった撮影も可能だ。
360度写真なら別途カメラを買わなくても、Googleの「Photo Sphere Camera」などのアプリを使って何十枚も撮影したカットから合成できる。静止画の閲覧にはハコスコの純正アプリを利用。動画は、MacのiTunesから「Kolor Eyes」に転送して見るといい。
thetaで桜 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA
ハコスコアプリでは各種チャンネルを用意しており、ライブや風景などの360度コンテンツをダウンロード可能だ。そのほかのVRコンテンツは、今の所iOSよりAndroidのほうが多かったりするが、例えば「ゆにらいぶ! for Unity Chan」や「Hiyoshi Jump」などOculus向けから移植されたものが体験できる。
現段階ではモバイルVRHMDも360度カメラも、VRコンテンツも「夜明け前」という感じだが、Kickstarterやインディーズ開発者の動きを見ていると、来年、再来年あたりに大きな波が来そうな印象だ。この2月、アップルがスマートフォンを使ったHMDの特許を取得していたことが話題になったが、今後、同社がこの分野に参入してくる可能性もある。ガジェット好きなら、この盛り上がりに今から参加して「未来きた!」という楽しさを実感してみよう。
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