今こそ見直したい“オールインワン”モバイルノートPC――「FMV LIFEBOOK SH WS1/T」徹底検証(使い勝手編)キャンパスライフで隠れた人気(2/4 ページ)

» 2015年04月08日 10時00分 公開

バッテリーはユーザーによる着脱が可能、2種類の容量を用意

 ボディの最厚部は後方のバッテリーカバー部となっている。バッテリーのカバーが別パーツになっているノートPCは珍しい。パーツが増えて製造コストが上がり、さらに重量増(実測25グラム)にもなるが、一方で見た目が美しく、汚れからバッテリー接続部を保護できるといったメリットもある。また携帯時には、厚みのあるバッテリー部をグリップすれば持ちやすい。

 加えて近年、バッテリーを着脱できないノートPCが増えている中、バッテリーを交換できるのは、モバイラーにとって歓迎すべきポイントだ。メンテナンス面に優れるのはもちろんのこと、携帯時に予備のバッテリーも持って行き、長時間のバッテリー駆動に耐えられるのは頼もしい。

 そのバッテリーは、4セル(51ワットアワー、実測236グラム)と6セル(77ワットアワー、実測322グラム)の2種類を用意。サイズは同一だが、6セルのほうが4セルより実測で約86グラムだけ重い。また、JEITA 2.0による公称のバッテリー駆動時間は、4セルで約8.4時間、6セルが約13.1時間とされている(評価機の構成によるカタログ値)。

底面のバッテリー収納部は、樹脂製の小さなカバーがツメで固定されており、これを外すとバッテリーパックが現れる。バッテリーはレバー操作で着脱できる仕組みだ
カスタムメイドモデルのWS1/Tは、内蔵するリチウムイオンバッテリーの容量を2種類から選択できる。手前が4セル(51ワットアワー、実測236グラム)で約8.4時間駆動、奥が6セル(77ワットアワー、実測322グラム)で約13.1時間駆動のバッテリーだ

 付属のACアダプタは、実測でのサイズが32(幅)×136(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量が電源ケーブル込みで238グラムと、先代モデルから変更がない。同じ13型クラスの標準的なノートPCと比較して少し軽めだ。スティック型なので、設置時にじゃまになりにくく、バッグなどに入れて持ち運ぶ際も収まりがよい。

付属のACアダプタはスティック型で、カバンなどに収納しやすい。実測でのサイズは32(幅)×136(奥行き)×29(高さ)ミリ、重量は電源ケーブル込みで238グラムだった

ハイスペ寄りで柔軟性が高い仕様がうれしい

 冒頭で触れたように、基本スペックは充実しており、さらに購入時のカスタマイズに対応するのがポイントだ。

 CPUは最新の第5世代Core Uプロセッサ(開発コード名:Broadwell)を採用。性能と省電力のバランスに定評があるTDP(熱設計電力)が15ワットのモデルを搭載し、Core i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz、3Mバイト3次キャッシュ)もしくはCore i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz、4Mバイト3次キャッシュ)から選択できる。Core i3やCeleronには対応せず、ハイスペック寄りの仕様だ。GPUについては、CPUに統合されたIntel HD Graphics 5500を使う。

ハードウェア情報チェックツール「HWiNFO64」の画面。評価機は2コア/4スレッド対応のCore i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz)を搭載していた

 メモリはPC3L-12800を用いており、4Gバイト(オンボード)、8Gバイト(4Gバイトオンボード+4Gバイトモジュール)、12Gバイト(4Gバイトオンボード+8Gバイトモジュール)を搭載可能。4Gバイトがオンボード実装、メモリスロットは1基の構成なので、最大12Gバイトとやや変則的な容量となる。いずれもデュアルチャンネル動作対応だ(12Gバイト構成の場合は4Gバイト+4Gバイトのみデュアルチャンネル動作)。

底面にあるネジ止めされたカバーを開けると、1基のSO-DIMMスロットが現れる。メモリは4Gバイトがオンボードで実装されており、スロットに8Gバイトモジュールを装着することで、最大12Gバイトまで増やせる

 データストレージはSerial ATAで接続され、約500GバイトHDD(5400rpm)、約1TバイトHDD(5400rpm)、約500GバイトハイブリッドHDD(5400rpm HDD+NAND型フラッシュメモリ)、そして約256GバイトSSDから選べる。光学ドライブの選択肢は、DVDスーパーマルチドライブとBDXL対応Blu-ray Discドライブの2種類だ。

 13.3型ワイド液晶ディスプレイは、1920×1080ピクセル表示(フルHD)でタッチ非対応のノングレアパネル、2560×1440ピクセル表示(WQHD)でタッチ非対応のノングレアパネル、2560×1440ピクセル表示でタッチ対応のグレアパネルを用意。シャープのIGZOパネルを採用している。

 ソフトウェア面については、プリインストールOSを64ビット版Windows 8.1 Updateまたは64ビット版Windows 8.1 Pro Updateから、オフィススイートをなし、Office Personal Premium、Office Home and Business Premiumからチョイスできる。

64ビット版Windows 8.1 Updateを搭載する評価機のデスクトップ画面(画像=左)。独自のランチャー「F-Launcher」も備えている(画像=右)
評価機のスタート画面。富士通が提供する個人向けクラウドサービス「My Cloud」のタイルなども見られる

 今回テストしたWS1/Tの評価機は、Core i7-5500U、12Gバイトメモリ、256GバイトSSD、DVDスーパーマルチドライブ、フルHD液晶ディスプレイ(タッチ非対応/ノングレア)、64ビット版Windows 8.1 Update、オフィススイートなしといった仕様だ。液晶ディスプレイはフルHD表示だが、CPU、メモリ、ストレージはハイエンド仕様となっている。

 ちなみに店頭向けカタログモデルのSH90/Tは、Core i5-5200U、4Gバイトメモリ、500GバイトハイブリッドHDD、DVDスーパーマルチドライブ、WQHD液晶ディスプレイ(タッチ対応/グレア)、64ビット版Windows 8.1 Update、Office Home and Business Premiumといった仕様だ。こちらはUltrabookによく見られる基本スペックと言える。

FMV LIFEBOOK SHシリーズ WS1/Tの主なBTOメニュー
製品名 FMV LIFEBOOK SHシリーズ WS1/T
本体色 スパークリングブラック(ブラック&シルバー キーボード)、アーバンホワイト(ホワイト&シルバー キーボード)
液晶ディスプレイ 13.3型フルHD(タッチ非対応/ノングレア)、13.3型WQHD(タッチ非対応/ノングレア)、13.3型WQHD(タッチ対応/グレア)
OS 64ビット版Windows 8.1 Update、64ビット版Windows 8.1 Pro Update
CPU Core i5-5200U(2.2GHz/最大2.7GHz)、Core i7-5500U(2.4GHz/最大3.0GHz)
メモリ 4Gバイト、8Gバイト、12Gバイト
HDD 500GバイトHDD、1TバイトHDD、500GバイトハイブリッドHDD、256GバイトSSD
光学ドライブ DVDスーパーマルチ(着脱式)、Blu-ray Discドライブ(着脱式)
無線通信 IEEE802.11a/b/g/n/ac+Bluetooth 4.0
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) 約319×215×13.6〜19.8ミリ
重量(実測値) モバイル・マルチベイ用カバー装着時:約1.26キロ(1.26キロ)、スーパーマルチドライブ装着時:約1.36キロ(1.36キロ) ※いずれもタッチパネル非搭載、SSD選択時
オフィススイート なし、Office Personal Premium、Office Home and Business Premium
直販価格(最低価格) 17万3000円(税別)、23%オフクーポン利用で13万3210円(税別) ※2015年4月9日午前3時まで
直販価格(評価機の構成) 24万3600円(税別)、23%オフクーポン利用で18万7572円(税別) ※2015年4月9日午前3時まで
※表中の赤文字が今回試用した構成

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