Unityの開発をさらに効率化! 「Visual Studio Tools for Unity」を利用するWindowsユーザーのUnity開発をサポート

Unityを編集する際には、規定では付属のMono Developを使います。しかしWindowsアプリケーションの開発者であればVisual Studioを使いたいところ。今回はそれをかなえる無償ツール「Visual Studio Tools for Unity」を紹介します。

» 2015年04月27日 10時00分 公開
[中村薫PR/ITmedia]
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UnityのコードエディタにVisual Studioを利用する

 前回の最後にも書きましたが、Unityのスクリプトを編集する際には、規定では付属のMono Developを使います。しかしWindowsアプリケーションの開発者であれば、Visual Studioを使いたいと思うでしょう。これを実現するツールとして「Visual Studio Tools for Unity」が無償でリリースされています。

 Visual Studio Tools for UnityはVisual Studio側のバージョンによって、2010、2012、2013、2015(Preview)用が用意されています。Visual Studio側は拡張機能として登録されますので、拡張機能に対応しないVisual Studio Expressでは利用できません。Visual Studio Professional以上を購入するか、個人開発者向けの「Visual Studio 2013 Community(※)」をインストールします。

(※)Visual Studio 2013 Communityは拡張機能を含む「Visual Studio 2013 Professional」と同等機能が無償で利用できます。商用利用に関しては制限がありますので、公式サイトを参照してください。

 Unity側については、Visual Studioのバージョンに関わらず、Visual Studio Tools for Unityのバージョン1.9.9.0以降で、Unity 4およびUnity 5に対応しています。Visual Studio 2013 CommunityとUnity 5の組み合わせであれば、個人開発者は無償で非常に強力な開発環境を手に入れることができます。

Visual Studio Tools for Unityの機能

 ここではVisual Studio Tools for Unityを使うことで、うれしい機能をいくつか紹介します。

インテリセンス

 UnityのGameObjectをはじめとするクラスのメソッドやプロパティを、インテリセンスのサポートでキー入力を減らすことができます。

Implement/Quick MonoBehaviours

 MonoBehavioursのメソッドを自動生成してくれる機能です。MonoBehavioursにはOnGUIやAwakeなどたくさんの機能がありますので、メソッドの定義をすべて覚えることは難しいです。Implement/Quick MonoBehavioursの機能を使うことで、インテリセンスのような使い心地でメソッドの定義を追加できます。

(1)Implement MonoBehavioursでメソッドを作成する
(2)Quick MonoBehavioursでインテリセンスのようにメソッドを作成する

デバッグ支援

 Visual StudioからUnityアプリケーションのデバッグを行うこともできます。いつものようにブレークポイントを設置し、デバッグ実行することでUnityアプリケーションが起動されたタイミングでデバッグが可能になります。

 「Attach to Unity and Play」でデバッグを開始すると、デバッグの開始とともにUnityアプリケーションが起動し、即座にデバッグを行うことができます。

Visual Studio 2015に向けて

 Visual Studio 2015ではラインアップが更新され、Visual Studio Enterprise 2015 with MSDNが発売される予定です。

 筆者はVisual Studio Ultimate 2013 with MSDNを使っていますが、Visual Studioだけでなく、Microsoft AzureやVisual Studio Online、Team Foundation Serverといった製品がフル機能で使えるので、非常に充実した環境で開発を行っています。

 ぜひこの機会に、ライセンスの購入を検討してみてください。

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2015年5月17日