A10-7870Kデビュー! ほぼ無風古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2015年06月01日 18時26分 公開

「Kaveriを全体的に強化した感じです」――28日21時解禁のA10-7870K

 5月28日21時、AMD製APUの最上位モデルとなる「A10-7870K」の販売が解禁となった。価格は1万9000円前後で、多くのショップが目立つPOPを作って盛り上げている(関連レビュー:なにがどれだけ変わる?「AMD A10-7870K」で確かめるGodavariの存在意義)。

A10-7870Kの発売をアピールするTSUKUMO eX.のPOP

こちらはBUY MORE秋葉原本店のPOP

 A10-7870Kは開発コード「Godavari」に属するモデル。4コア4スレッドのCPUコアとGCNアーキテクチャを採用した8コアのGPU「Radeon R7」を搭載しており、クロック数はCPU側が3.9GHz(ターボ時4.1GHz)、GPU側が866MHzとなる。TDPは95ワットで、ソケット形状は「Kaveri」と同じSocketFM2+となる。新たにWindows 10で採用されるDirectX 12をサポートしているのが特徴の1つだ。

 話題性の高い製品ながら、ユーザーからの反響はまだほとんどない様子だった。5月29日夕方の時点で某ショップは「AMD系マザーのUEFIを全部アップデートしたのに、まだ1つも売れないどころか問い合わせもありません。Kaveriを底上げした感じの仕様なので、そこそこ優秀ですが、劇的な変化はないですからね。様子見している人が多いのかも」と肩を落としていた。

 別のショップは「昔に比べるとAMDユーザー自体が少ないですからね。対岸でくす玉が割れても気にしない感じなんでしょう」とさらに素っ気ない。

 ただ、完全に無風というわけではない。AMD系プロセッサーやマザーの品ぞろえに定評のあるTSUKUMO eX.には、発売時に複数のユーザーが集まった。同店は「予想以上でしたね。多くの人はAPU単体で買っていかれたので、Kaveriから載せ替えて使う予定なのだと思います」と話していた。

 そして、今後の盛り上がりに期待する声もあった。パソコンSHOPアークは「DirectX 12対応はWindows 10の登場後に真価を発揮しますから。内蔵グラフィックスでゲームしたいという人には今でも一定の評価のあるシリーズですし、じわじわと評価が広まればいいですね」と話していた。

AMD「A10-7870K」

BUY MORE秋葉原本店のAMD系マザーボードコーナー。「Godavari対応済み」の札を付けている。TSUKUMO eX.など、他店でも同様の札が並んでいた

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