さて、ここまで、“どこでもさっと使える”と、欲が出てきてしまう。それは、“どこでもさっとつなげたい”ということ。いうまでもないが、スマートフォンがここまで情報端末として存在感を増したのは、より持ち運びやすいという点だけではなく、通信機能を内包しているからだ。モバイルルータとの連携もさほど不自由ではないものの、「持ち出すのを忘れた……」「充電していなかった……」「そもそも少ししか使わないつもりなのに、モバイルルータも一緒に持って行くのは面倒……」「なんか接続に時間がかかる………」などという事態に直面することも多々あり、そのときには「ああ、そういや、ワイヤレスWAN(LTE)内蔵にしておくかどうか迷ったんだよな」と後悔してしまう日々を送ることも少なくない。
そう、「RZ4」にはワイヤレスWAN内蔵の構成も存在する。ただ、これまではパナソニックの直販サイト「パナソニック ストア」のみで販売していた。しかし、2015年夏モデルからは店頭モデルでもワイヤレスWAN内蔵構成を展開する。「RZ4」が導入しているWindows 8.1では、ワイヤレスWANに関して、Windows XPのような“ダイヤルアップネットワーク”ではなく、“モバイルブロードバンドネットワーク”として、Wi-Fiなどと同様にネットワークインタフェースで扱う。通常はWi-Fiとモバイルブロードバンドの切り替えなどは自動接続管理に任せれば、双方をシームレスに利用可能だ。起動後ほどなく接続して利用可能になるため、ほぼ常時接続に近い感覚で使うことができる。また、手動でオンとオフを切り替えたい場合にも、右サイドバーから「ワイヤレスネットワークの設定」を呼び出せば、Wi-Fiなどと同様に、“スイッチ”をクリックして行える。
SIMスロットは、本体裏面のバッテリーパックを取り外した上部に位置しており、標準サイズのドコモUIMカードに対応する。アンテナはディスプレイユニット上部の2カ所に内蔵している。
これまでは、法人利用などでデータ通信用SIMカードを一括契約して利用するケースが多かったかもしれないが、最近では、MVNO(仮想移動体通信事業者)の、いわゆる低価格モバイル接続サービスが普及し、音声通話付きや複数SIM提供などを行う事業者も増えている。そのおかげで、個人でも気軽にSIMカードを購入して利用可能となっている。例えば、スマートフォン用に音声通話付きの格安SIMを契約して、もう1枚のSIMカードを「RZ4」のデータ通信用に使えば、追加の回線契約などを必要とすることなく、“どこでもさっとつなげたい”要求を満たすことができる。(なお、パナソニックではSIMを使ったデータ通信の検証をNTTドコモのSIMとパナソニックが運営する「Wonderlink」で行っている。また、通信サービスで保証の対象となるのはWonderlinkのみになる)
RZ4の小ささ・軽さ、そして、2in1としての使い勝手のよさなどは十分に感じていたものの、なんとなく購入を見送っていたという人も、店頭モデルでのワイヤレスWAN対応モデル展開に加えて、新たなカラーリングも採用……、ときたら、もはや「買わない理由はない!」と言えるのではないだろうか。
レッツノートシリーズでパナソニックストアで扱っているWeb販売モデルの特徴といえば、店頭モデルにはないハイスペック構成とユーザーが選べるカラー天板だ。夏モデルでも、プレミアムエディション限定の「ライジングレッド」をはじめとした幅広いバリエーションを用意している。
夏モデルでは、「ハーモニックブルー」や「ウォームゴールド」といった、レッツノートRZ4の個性的なカラーリングを構成する天板のほかに、新色として「タンジェリンオレンジ」が加わった。鮮やかなオレンジがオフィスで注目をあつめる夏になりそうだ。
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2015年7月2日