DELLは、6月2日に台湾の台北市で行った関係者向けの説明会で新製品を公開した。公開したモデルはInspironシリーズの2in1タイプ「Inspiron 15」シリーズと、同じ2in1タイプ「Inspiron 11」のカラーバリエーション、ディスプレイ一体型PCの「Inspiron 20 3000」「Inspiron 24 3000」、クラムシェルタイプの「Inspiron 15 7000」シリーズ、そして、「Inspiron デスクトップ」「Inspiron スモールデスクトップ」だ。また、クラムシェルタイプのInspiron 15では、“Baswell”世代SoCを搭載するモデルを用意することも明らかにした。
北米における出荷開始と価格は、2in1 PCタイプのInspiron 15 7000シリーズが6月23日から549.99ドル、Inspiron 24 3000シリーズが6月2日から479.99ドル、Inspiron 20 7000シリーズが10月から329.99ドル、InspironデスクトップとInspironスモールデスクトップがともに9月から279.99ドルとなっている。また、“Braswel”世代SoC搭載のInspiron 5000シリーズは8月上旬から出荷を開始する。なお、クラムシェルスタイルでゲーミングタイプのInspiron 15 7000シリーズは8月7日に中国市場で出荷を開始し、日本市場でも10月に販売するという。
2in1タイプのInspironシリーズでは、これまで11.6型ディプレイ搭載のInspiron 11(日本出荷モデルの名称はInspiron 11 2 in 1)や13.3型ディスプレイを搭載したInspiron 13(日本出荷モデルの名称はInspiron 13 7000シリーズ 2 in 1)が登場しているが、「ワープロやスプレッドシートが使いやすく、プレゼンテーションや仲間で見る映画が見やすいように大きなディスプレイを搭載したモデルを用意してほしい」という意見が多く、それに応えるために15.6型ディスプレイを搭載した2in1モデルを用意したとDELLは説明している。
ゲーミングモデルとして追加したInspiron 15 7000シリーズは、CPUに“Broadwell-H”世代のクアッドコアタイプCore i7シリーズを採用する予定だ(展示機材はCore i7-4720HQを搭載していたが)。グラフィックスではNVIDIAの外付けGPUを実装する。展示機材にはGeForce GTX 960Mを搭載していた。資料によるとグラフィックスメモリとしてGDR5を4Gバイト載せているという。サウンド関連機能でも、Waves MaxxAudio監修のスピーカーを内蔵する。バッテリーの容量は74ワットアワーで、連続8.5時間の駆動が可能だ。ボディデザインでは赤と黒のツートンカラーを施した2パターン(黒地に赤いロゴと赤地に黒いロゴ)のバリエーションを用意する。
DELLは、ゲーミングPCのブランドとして、買収したAlienwareのラインアップとInspiron 15 7000シリーズの関係について、「Alienwareはマニアックで高いパフォーマンスを最優先するパワーゲーマーのための製品を用意する。Inspiron 15 7000シリーズは、ゲームもできるPCを求めているライトゲーマーのための製品だ」と説明している。
ディスプレイ一体型の「Inspiron 20 3000」は19.5型ディスプレイ(解像度は1600×1440ピクセル)を、「Inspiron 24 3000」は、23.8型ディスプレイ(解像度は1920×1080ピクセル)をそれぞれ搭載する。スリムで個人の住宅で設置場所を自由に選べることを目的としたボディを採用するほか、購入しやすいコストパフォーマンスを重視する。システム構成ではインテルアーキテクチャのほかにAMDプラットフォームを選択できる。展示機材では、Inspiron 24 3000でA6-7310(統合グラフィックスコアはRadeon R4 Graphics)とともにグラフィックスアダプタの項目に「Radeon A330 R5」の記載を確認した。
クラムシェルタイプのInspiron 15にもAMDプラットフォーム構成を追加する。展示していた機材ではプロセッサの項目で“Carrizo”世代APU「Radeon A10-8700P」の記載を、ディスプレイアダプタの項目では「Radeon R8 M3500X」の記載をそれぞれ確認している。
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