クラシカルなスタイルと最新テクノロジーが同居する高コスパモバイル――「LuvBook J」を駆る第5世代Core×M.2 SSD×IGZO液晶(2/3 ページ)

» 2015年06月05日 10時00分 公開

最新の第5世代Coreプロセッサーと高速SSDを採用

 CPUとしては、開発コードネーム「Broadwell」こと第5世代Coreプロセッサーのモバイル向けミドルレンジモデルである「Core i5-5200U」(2.2GHz/最大2.7GHz)を搭載する。

 Broadwellでは内蔵GPUコアの性能が改善されているほか、プロセスルールがHaswell/Haswell Refreshの22ナノメートルに対して14ナノメートルに縮小されたことで電力効率が向上し、バッテリー駆動時間でも有利になっている。

開発コードネーム「Broadwell」こと第5世代Coreプロセッサーを採用する。14ナノメートルプロセスルールで製造され、内蔵GPU性能の向上とともに電力効率が改善されている。評価機が搭載するCore i5-5200Uは、デュアルコアで周波数が2.2GHz(最大2.7GHz)、TDP15ワットのモデルだ。LuvBook JWシリーズには、Core i7-5500Uを搭載する上位のベースモデルも用意されている

 メモリ容量は16Gバイト(PC3L-12800 SO-DIMM 8Gバイト×2枚)、データストレージとしては、256GバイトのM.2 SSD(PCI Express2.0 x2接続)を搭載する。

 M.2 SSDは、SamsungのPM951シリーズが指定されている。現行のM.2対応SSDとしては最速といえる高速なモデルだ。接続インタフェースはPCI Express 2.0 x2のため、PM951(最大でPCI Express 3.0 x4接続に対応)の最高性能は発揮できないが、それでもSerial ATA 6Gbps接続のSSDとはレベルの違う爆速感は味わえる。

 通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANと、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth v4.0+LEを標準で装備する。本体装備の端子類も、前述したとおり、充実している。液晶ディスプレイの上部には100万画素のWebカメラも内蔵する。

2560×1440ピクセル表示に対応した美しく見やすい液晶ディスプレイを搭載

 13.3型ワイドサイズの画面には、シャープのIGZO技術を導入したIPS液晶ディスプレイを採用している。表示解像度は2560×1440ピクセルと高く、画素密度は約221ppiと高精細だ。

2560×1440ピクセルの高解像度表示に対応したIPS液晶を搭載する

 液晶の配向技術にはIPS方式を採用しているため視野角は広く、斜めから見ても全体をくっきりと見渡せる。表面は非光沢のノングレア仕上げのため照明などが映りこみにくいうえ、それでいて発色も良好で、写真を美しく表示できる。

 i1 Display Proで測定した液晶ディスプレイのデータを見ると、sRGBに対して面積比で105.6%、カバー率98.7%とほぼsRGBの色域をカバーしていた。キャリブレーション補正カーブも45度の直線に近く、補正しなくとも安心して使える液晶ディスプレイだといえる。

エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて液晶ディスプレイの計測を行ない、作成したICCプロファイルをMac OS XのColor Syncユーティリティで表示した。下にグレーで敷いたsRGBの色域とは少しズレているためカバー率は、98.7%弱だが、面積比では100%を超えている

i1 Display Proの計測結果から作成したICCプロファイルのキャリブレーション補正カーブを見ると明部で若干赤と青のラインが下に補正されているものの、3色ともほぼ45度に近い直線となっており、素直な色味であることが分かる

打ちやすいキーボードを搭載

 入力環境のよさもセールスポイントの1つ。キーボードは、6列のアイソレーションタイプだ。キーピッチは実測で約18.5×18.5ミリ、Enterキーも広く、余裕のあるレイアウトとなっている。

 キーストロークは約1.8ミリを確保する。最近の薄型軽量ノートPCでは1.5ミリ以下のストロークの製品も少なくない中では健闘しているといえる。スイッチの反発も比較的抑えられており、キーボード下の剛性も十分で、あえて強くタイプしてもたわみなどは感じない。パームレストも十分な奥行きがあり、長文入力にも耐える品質のキーボードといえる。

6列アイソレーションタイプのキーボードを搭載。実測キーピッチ18.5×18.5ミリ、Enterキーを大きく確保するなどゆったりとした配置が印象的だ

 キーボード手前には2ボタンタッチパッドがある。左右独立型のボタンはストロークが浅めでやや頼りないが、安っぽい音がしない点は好印象だ。シナプティクス製のドライバが導入されていて、2本指でのスクロールやジェスチャーによるズームや回転、チャーム表示などのエッジスワイプ機能などが利用できる。

タッチパッドにはシナプティクス製のドライバが導入されており、2本指での上下左右スクロールや、回転、つまみズームといったジェスチャー機能などが利用できる
マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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