ASRockは、COMPUTEX TAIPEI 2015の開幕に合わせて、NUC準拠のコンパクトデスクトップPC「Bee BOX」新モデルと、ASRockでは初となるゲーミングルータ「G10」を公開した。
Bee BOXは、“Baswell”世代のSoCを搭載するコンパクトデスクトップPCだ。本体サイズは110(幅)×46(高さ)×118.5(奥行き)ミリで、ボディ内部の容積は0.6リットルになる。
出荷するラインアップには、CPU(動作クロック2.08GHzのN3000シリーズ)とマザーボード、無線接続モジュールを組み込んだベアボーンキットのほかに、システムメモリとしてDDR3L 1600MHzを4Gバイト載せてデータストレージに128Gバイト mSATA接続SSDを搭載するコンプリートPC、さらに、OSとしてWindows 10 Homeを導入したモデルを用意する。
Bee BOXが本体に備えるインタフェースは正面にType-AのUSB 3.0とType-CのUSB 3.0、ヘッドセット端子、背面に2基のHDMIとDisplayPort、2基のUSB 3.0に有線LANを備える。ほかに、無線接続としてIEEE802.11ac準拠の無線LANとBluetooth 4.0を利用できる。
ストレージ用インタフェースでは、SSD接続用のmSATAのほかに2.5インチドライブ接続用としてSerial ATAも用意する。本体には2.5インチドライブ用シャドウベイを1基搭載して、ストレージの増設に対応する。
このように、Bee BOXでは、正面にType-C対応のUSB 3.0を備えた、映像出力インタフェースを3系統用意して3画面同時出力に対応するなど、拡張性の高さが特徴だ。また、システムメモリの独自検証によって、デュアルチャネル動作をサポートしたことで、システムメモリを共有するグラフィックスメモリの転送速度が向上し、NUCベースのモデルでは唯一4K映像コンテンツの再生が実用的なフレームレートで再生できるとASRockはアピールしている。
「G10」はゲーミングルータを掲げるASRock初の無線LANルータだ。ASRockの説明では、4×4 MIMOに対応して、転送レートは5GHz帯接続で最大1733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbpsに達する。送出電波の指向性制御ではビームフォーミングテクノロジーにも対応し、クライアントデバイスの位置を検出してその方向に対して送出方向を指向することも可能だ。
G10は、内部に取り外しできる「HDMI Miracast Dongle」兼「トラベルルータ」を内蔵している。この部分を取り出してIEEE802.11n対応無線LANルータとしてもHDMIに差してMiracast対応モジュールとしても利用できる。
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