ついに6月18日の発売日を迎えたWindows Phone 8.1端末「MADOSMA Q501」。マウスコンピューターはその前日である6月17日に製品説明会を開催し、4年近い「沈黙」を破って、日本市場にWindows Phone端末を投入した背景を語った。
説明会には、マウスコンピューターの小松永門社長が登壇。「MADOSMAでPCをもっと身近なものにしたい」というビジョンを示した。また背面カバーの新色をオプション販売する計画があることや、Windows 10 Mobile世代の後継製品についての構想を明らかにするなど、MADOSMAの発売を大きく盛り上げる形になった。
さて、レビューの第2回となる今回は、MADOSMAに配信された最初のOSアップデートと、通信機能を中心にチェックしていく。
発表当初、OSは「Windows Phone 8.1 Update」としていたMADOSMAだが、マウスコンピューターは発売日前日にOSアップデートを提供。Windows Phone 8.1の最新版となる「Windows Phone 8.1 Update 2」(いわゆるGDR2)を配信した。
このGDR2は、3月のMobile World Congress 2015(スペイン・バルセロナ)で登場したMicrosoftの「Lumia 640」に合わせて提供された最新版。現時点でGDR2を利用できるのはWindows Phoneのごく一部のモデルに限られていることから、正直言って発売日に間に合うとは筆者も予想していなかった。
GDR2の主な新機能として、Windows Phoneとして初めてBluetoothのHIDプロファイルに対応した点が挙げられる。これにより、外部キーボードをBluetoothで接続し、文字入力をすることが可能になった。また、バージョンアップのたびに縦方向に伸びてきた設定画面はカテゴリーごとに整理され、目的の項目を探しやすくなっている。
配信されたアップデートプログラムのファイルサイズは約200Mバイトと大きく、筆者の環境ではダウンロードとインストールに10分以上を要した。マウスコンピューターによれば、その理由はGDR2のサイズが大きいためであり、今後の機能改善ではより小規模なアップデートを予定しているという。
なお、GDR2とは関係ないものの、アップデート後はカメラのシャッター音が常に鳴るように修正された。Windows Phone OSでは、サウンド設定としてシャッター音のオン・オフを切り替えることが可能だが、MADOSMAは日本国内での使用を想定し、この設定項目自体を取り除いている。
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