BATMAN ARKHAM ORIGINSは、これも全体的に見るとUnigine Heavenと似た傾向だ。ただし、Radeon R9 290Xと比べればフレームレートが大きく向上している。
Thiefに関しては、APIをDirectXとMantleから選べるので、AMDの2枚はMantleで測定したスコアを採用した。すると、これまでのベンチマークテストとは異なる傾向が確認できた。低負荷では、Radeon R9 Fury Xが最高のフレームレートを示し、2560×1440ピクセルでGeForce GTX 980 Tiが一時的に最高フレームレートを奪ったものの、4Kで再度Radeon R9 Fury Xがトップになった。Radeon R9 Fury Xは4Kでも40fpsを記録しており、快適なプレイができる。
Battlefield 4については、AMDの2枚において、MantleではなくDirectX設定で測定したスコアを採用した。なお、DirectX設定のスコアがMntle設定のスコアを上回っている。同じDirectX設定で測定したUnigine Heavenに似た結果となったが、Radeon R9 Fury Xは4Kで30fpsを超え、2560×1440ピクセルであれば60fpsを超えた。
Grand Theft Auto Vについては、2種類の設定でテストしてみた。1つはすべてのオプションを設定可能な最大の値に引き上げたパターンで、8xMSAAを採用した。もう1つはオプションを高にとどめ、2xMSAAに抑えて負荷を下げている。GTAVでは画質設定時に使用するグラフィックスメモリの目安を表示するが、各設定、各解像度での値は以下のようになった。
グラフィックスメモリ使用量の目安 | |||||
---|---|---|---|---|---|
画質設定 | 720p | 900p | 1080p | 1440p | 2160p |
最高設定における使用量(MB) | 3514 | 3871 | 4189 | 5002 | 7616 |
高設定における使用量(MB) | 2504 | 2615 | 2709 | 2947 | 3679 |
最高設定時のスコアは、これまで同様、Unigine Heavenに似たグラフとなっているが、Radeon R9 Fury Xのみ、4K設定で完走しなかった。メモリ使用量の目安で示したように、グラフィックスメモリが足りないというのであれば1920×1080ピクセル以降すべてに関わってくるし、同じ4GバイトのRadeon R9 290Xは完走しているので、グラフィックスメモリが原因ではない。この原因については、ドライバの可能性も含めてAMDに調査をお願いしている。1280×720ピクセルから2560×1440ピクセルまで、Radeon R9 Fury XはR9 290Xのスコアに対し5fps程度上回っている。1920×1080ピクセルであれば30fpsを超えるので、プレイ可能といえるだろう。
高設定の場合は、負荷が軽いためにRadeon R9 Fury XとGeForce GTX 980 Tiとののフレームレート差も少ない。4K解像度でRadeon R9 Fury XとGeForce GTX 980 Tiは40fpsを超え、Radeon R9 290Xでも30fps以上だしている。なお、Radeon R9 Fury XとGeForce GTX 980 Tiの差はここでも10%程度だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.