実際にSurface 3とSurface Pro 3ではどのように表示の差が生まれるのか、同じ内容を表示して比較してみよう。なお、表示品質に影響はないが、Surface Pro 3にはマイクロソフト純正の「強化ガラス スクリーンプロテクター」を貼り付けていることをあらかじめご了承いただきたい。
Windowsのスタート画面やWindowsストアアプリ、Internet Explorer 11を使ったブラウジングの表示を比べてみる。画面サイズの違いによって生まれた縦240ピクセル、横160ピクセルという解像度の差で表示範囲が変わっていることがわかる。この程度なら使い勝手に大きな影響は感じられないだろう。表示範囲の広さを取るか、本体サイズの物理的なコンパクトさを取るかという選択になる。
実は、ここまで挙げたサンプルで注目していただきたいポイントは表示範囲ではない。Surface 3とSurface Pro 3のディスプレイを見比べたときの「色味」だ。Surface Pro 3は全体が青っぽくなっているのに対し、Surface 3は自然な色味に変化している。それでは実際にディスプレイの表示を計測してみよう。
エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1Pro」と、カラーマネジメントソフトウェア「i1Profiler」を使って、ディスプレイの表示を計測した。今回テストで利用したSurface 3とSurface Pro 3は各1台で、製造ロットによって液晶パネルのメーカーなどが異なる可能性や、個体差がある場合をご了承いただきたい。
テスト結果は以下の表の通り。Surface 3の最大輝度はSurface Pro 3の338カンデラ/平方メートルを大きく上回る380カンデラ/平方メートルをマークしており、2台を並べると今まで十分明るいと思っていたSurface Pro 3の画面が暗く感じてしまう(測色センサーのクセで、輝度は実際より少し低めの計測値が出るため、参考程度に見ていただきたい)。
色温度はSurface Pro 3の6990Kに対して、Surface 3は6826Kだった。両機種とも業界標準の色規格「sRGB」で定められている色温度(6500K)より少し高くなっているが、2台を見比べると、Surface Pro 3は全体が青っぽく表示する一方で、Surface 3は自然な色合いを実現している。これはかなり大きな改良と言えるだろう。色温度が低いと、白色の表示が黄から赤みがかって見え、高くなるにつれて青っぽく変化する。
i1Proで計測したSurface 3とSurface Pro 3の液晶ディスプレイ | ||
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製品名 | Surface 3 | Surface Pro 3 |
最大輝度 | 380カンデラ/平方メートル | 338カンデラ/平方メートル |
色温度 | 6826K | 6990K |
x座標 | 0.309 | 0.304 |
y座標 | 0.319 | 0.329 |
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