Core i5にBlu-rayで7万9800円──「HP Pavilion 23」の“費用対効果”に驚く(後編)この価格でこの処理能力とは(3/3 ページ)

» 2015年07月08日 16時30分 公開
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高負荷動作中でも静かなPavilion 23

 動作音の計測では、本体背部から約5センチ離した場所に騒音計を設置して測定した。結果は、アイドル時の騒音が36.7デシベルで、ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを2回実行した状態においても38.9デシベルと、高負荷状態でも40デシベル未満に収まっている。これは自治体などが行う環境調査報告書で騒音の大きさの目安で「市内の深夜・図書館・静かな住宅の昼」に相当する。実際にPavilion 23が発する騒音の質も耳障りではない。

 動作中における表面パネルの温度もチェックした。同じくファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマークを2回実施してから測定すると、本体背部の各所を放射温度計(シンワ製)を使って測定したところ、最高温度は背面中央の上部が37.5度、最低温度は背面右下が28.4度であった(室温は26.3度)。

ボディ表面温度の計測結果(FF14ベンチ2回実行)
本体の背面
計測部 左上 中央上 右上 中央左 中央 中央右 左下 中央下 右下
計測値 31.9度 37.5度 28.4度 31.3度 31.8度 31.8度 30.0度 31.5度 32.4度

 なお、HWiNFO64でCPU温度についても確認したところ、CPUパッケージの最高温度は64度と、Core i5 4460TのTcaseで指定している66.35度の限界温度近くまで発熱してしまったことになる。室内温度が26.3度とやや高かったが、その放熱効率が気になるところだ。

HWiNF064で確認したファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク動作中におけるCPU温度

ベンチマークテストの概要

  • 騒音テスト
    • 騒音計で実測(本体から手前5センチ、暗騒音29.1デシベル)
  • 発熱テスト
    • 放射温度計でボディ表面温度を実測(室温26.3度)

高い処理能力とB&O PLAYのサウンドがリビングPCとしてお勧め

 HP Pavilion23-q080jpは、7万9800円という価格にも関わらず、Core i5−4460Tと8Gバイトのシステムメモリ、そして、1TバイトのHDDとBlu-rayドライブといった構成で、3Dゲームが実用的なフレームレートで動作する高い処理能力を持っていた。このコストパフォーマンスは高く評価したい。

 23型ディスプレイ一体型PCとB&O PLAYの相性もよく、迫力ある映像を高音質のサウンドで視聴できる。ユニボディの優れたデザインや高い静音性能と相まって、リビングで使うのに適したPCを探しているユーザーには強く勧めたい。

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