エプソンは7月28日、ビジネス向けプロジェクターの新製品7機種を発表、8月6日より販売を開始する。今後1年間で約8万台の販売を見込む。予想市場価格は以下の通り。
型番 | EB-U32 | EB-W31 | EB-X36 | EB-X31 | EB-S31 | EB-W420 | EB-S04 |
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予想実売価格 | 12万円台後半 | 9万円台前半 | 9万円台後半 | 8万円台後半 | 4万円台後半 | 6万円台前半 | 3万円台後半 |
解像度 | WUXGA | WXGA | XGA | XGA | SVGA | WXGA | SVGA |
明るさ(カラー) | 3200ルーメン | 3200ルーメン | 3600ルーメン | 3200ルーメン | 3200ルーメン | 3000ルーメン | 3000ルーメン |
明るさ(全白) | 3200ルーメン | 3200ルーメン | 3600ルーメン | 3200ルーメン | 3200ルーメン | 3000ルーメン | 3000ルーメン |
発売日 | 2015年8月6日(木) | ||||||
今回発表した新モデルは、図面や表計算ソフトなどを高精細に投写できるWUXGA(1920×1200ピクセル)の解像度を持つ「EB-U32」や、3600ルーメンの明るさを実現する「EB-X36」、WXGA(1280×800ピクセル)の解像度で予想実売価格が6万円台前半の「EB-W420」など、ユーザーの用途や環境に合わせて幅広いラインアップを用意した。
全機種が明るさ3000ルーメン以上、15000:1のコントラスト比で、重量が約2.4〜2.6キロに収まるなど、従来機種に比べ基本性能をアップしたという。
プロジェクターをどこに置いても画面のゆがみを即座に補正する「ピタッと補正」や、オプションの無線LANユニットを使うことで、タブレットやスマートフォンの画面をそのまま投写できる「Epson iProjection」といった従来からの機能に加え、今回は新たにプロジェクターの接続状況や、よく使う機能の選択や実行ができる「ホーム画面」機能を搭載した。
エプソンのプロジェクターは、投写方式に「3LCD」を採用する。他社製品で採用例が多い「単板DLP」方式では全白(白100%)は明るいものの、カラーは暗くなり、発色や階調性で不利になりがちなのに対し、3LCDは約3倍の明るさと色再現性を実現するという。発表会では、エプソン製プロジェクターの色域モデルを3Dプリンタで模型化し、他社製品に対する優位性をアピールした。
エプソンは、ビジネス向けプロジェクター市場で20年連続国内販売台数シェアトップ(富士キメラ総研調べ)を獲得し、2014年には国内シェアが60%を超えている(エプソン調べ)。全世界では14年連続シェアトップ(Futuresource Consulting Ltd.調べ)を達成した。
この結果について、担当者は「シェアトップを今後何十年も引き続き獲得していくために、真摯(しんし)に、そしてひた向きにモノ作りに励んでいきたい」とコメントした。
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