暑い夏も楽勝で乗り切るダブル水冷マシン「NEXTGEAR i640」でゲームしようぜ激アツ構成で超冷える(3/3 ページ)

» 2015年07月30日 15時34分 公開
前のページへ 1|2|3       

ゲームマシンとして文句のない性能

 ベンチマークテストで性能をチェックしよう。評価機の構成は、CPUがCore i7-4790K、メモリが16Gバイト(PC3-12800 8Gバイト×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 970(4Gバイト)、データストレージが1TバイトHDD、OSが64ビット版Windows 8.1 Updateという内容だ。

 CINEBENCHのスコアはCPUの処理性能の目安になる。CINEBENCH R15では845とクアッドコアCPUとしても高いスコアをマークしており、Core i7-4790Kのパフォーマンスをきっちり引き出していることが分かる。

CINEBENCH R15の結果

 ストレージの性能は、CrystalDiskMark 4で測定した。3.5インチで回転速度が7200rpmなのでHDDとしてはよいスコアだが、SSDと比べると物足りなさを感じるのは否めない。

CrystalDiskMark 4の結果

 PCで行なう一般的な作業をシミュレートする内容のPCMark 7はストレージ性能の影響が大きく出るため、あまりよいスコアは出ていない。PCMark 8はPCMark 7ほどストレージ性能が強く影響するわけではなく、グラフィックスカードの性能も効いてくるため、ハイエンドPCとして水準クラスのスコアは出ている。BTOメインのデータストレージにSSDを選択すれば、いずてのテスト(特にPCMark 7)でもスコアの改善が望めるだろう。

PCMark 7の結果

PCMark 8(Home Accelerated)の結果

 ゲームマシンだけあって、3D描画性能は優秀だ。ハイエンドゲームマシン向けのテストである3DMark/FireStrikeでは10000近いスコア、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークでもDirectX 11モードの最高品質(1920×1080ドットフルスクリーン)で10000超えのスコアをマークしている。もちろん、評価は「非常に快適」だ。

3DMark(FireStrike)の結果

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080/DirectX 9/最高品質)

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080/DirectX 11/高品質)

FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマーク(1920×1080/DirectX 11/最高品質)

 なお、動作音については、アイドル時でもそれなりの音がするが、空調が動作している環境で足元に設置したり、机の上でも耳の位置から50センチほど離れたところに設置するならば、ほとんど分からない。高負荷時の動作音の上昇もマイルドであり、ファンがだいぶ回っているなと感じるくらいだった。どちらかといえばグラフィックスカードよりもCPUにフルに負荷がかかったときのほうが動作音が大きい。

 ダブル水冷ということで無音に近い静音性を期待するかもしれないが、残念ながらそこまでの静音性はない。CPUとGPUの冷却を12センチのラジエーター1基で行なっていること、PCケースが吸音シートなどを張った遮音性の高いタイプではないことから、究極レベルの静音性を獲得するまでには到っていない。ただ、動作音の計測時は一時的に空調を止めなければならないため、検証タイミングが連日の猛暑日と重なったことも不利に働いていることは付け加えておく。

前面正面15センチの距離からの測定(室温29度)
アイドル時: 40デシベル
低負荷時: 40デシベル
高負荷時(3DMark): 45デシベル
高負荷時(CINEBENCH): 49デシベル

ダブル水冷なのにコスパも優秀

 マウスコンピューターのWebサイトでの直販価格は、16万5024円(送料込み/税込)となっている。最速のCPUとハイエンドグラフィックスカードを中心とした最新のゲームを快適にプレイできるシステム構成に加えて、ダブル水冷という付加価値を備えていることを考えれば、コストパフォーマンスはきわめて優秀といえるだろう。

 暑い夏も余裕を持って乗り切れるゲームマシンを探しているなら、有力な選択肢の1つになるはずだ。

マウスコンピューター/G-Tune

→PC USER特設ページ「mouse computer station」
超コンパクトなスティック型PC「m-Stick MS-NH1」が人気沸騰! 4K対応IGZO液晶+GTX 970Mの快速ゲーミングノートも!!


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月25日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  3. 「IBMはテクノロジーカンパニーだ」 日本IBMが5つの「価値共創領域」にこだわるワケ (2024年04月23日)
  4. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  5. Googleが「Google for Education GIGA スクールパッケージ」を発表 GIGAスクール用Chromebookの「新規採用」と「継続」を両にらみ (2024年04月23日)
  6. バッファロー開発陣に聞く「Wi-Fi 7」にいち早く対応したメリット 決め手は異なる周波数を束ねる「MLO」【前編】 (2024年04月22日)
  7. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ゼロからの画像生成も可能に――アドビが生成AI機能を強化した「Photoshop」のβ版を公開 (2024年04月23日)
  10. MetaがMR/VRヘッドセット界の“Android”を目指す 「Quest」シリーズのOSを他社に開放、ASUSやLenovoが独自の新ハードを開発中 (2024年04月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー