Maker Faire Tokyo 2015で「Windows 10 IoT Core」推しだったマイクロソフト東芝はPASOPIAでMSXを(1/2 ページ)

» 2015年08月12日 11時00分 公開
[小林哲雄ITmedia]

東芝がMSXを展示

 東芝は2014年に引き続き、Maker Faire Tokyo 2015(以下、MFT2015)もFlashAirのプロモーションで参加していた。本来のFlashAirは、SDメモリーカードに無線LANが入っていて、デジカメで撮影した画像のシェアが簡単にできるものだが、Maker的FlashAirは、無線LAN経由でGPIOをコントロールしたり、SPIでコントロールしたりと面白い試みを行っていた。

 Maker Faire Tokyo 2014では第二世代のFlashAirを販売(おまけが豪華)していたが、その後、新型のFlashAirが登場したが、これはLuaスクリプトが使えるようになったことでさらにMaker向けになった。

前回はアっという間に売り切れたため、そのン倍持ち込んだというFlashAir

第三世代FlashAirで使えるLuaスクリプトは気になるところだ。右上がおまけの基板で日替わりで二種類を提供していた。左はタダで配布していた“薄い本”

作品展示よりもPASORIA IQが気になる! なんでPASOPIAが置いてあるかというと………

FlashAirを使ってATARI仕様ジョイスティックを無線LAN経由で飛ばそうという作品を展示していたから

元店員M氏とNVIDIAが新型山手線風PCで競う

 NVIDIAは「Geforce Garage」として出展し、自作PCの展示を行っていた。メインは「元店員M氏」によるGT-R 35型PCと発表されたばかりの新型山手線車両風PCだ。

GeForce Garageで展示していた元店員M氏こと森田健介氏によるNISSAN GR-R R35風PC。かなりのハイスペックPCながら、これで電源まで入っている

 新型山手線車両風PCには2つのキューブ型ケースを使用し、片方にPC本体とELディスプレイと「電動ドア」を組み込み、もう片方にはバッテリー(30分程度は駆動できるという)とモニタが入っている。ドアは単なるギミックだけではなく、温度が上がると自動的に開く仕組みとなっている。

こちらが新型山手線車両風PC。キューブ型ケースを2つ使ったツイン構成で、左側がPC本体。右がモニタとバッテリーを搭載している

斜めから見た図。アクリル製のドアは自動開閉し、正面インフォメーションに状態が表示される。LEDヘッドライトや連結器も再現されているのがポイントだろう

後ろ側。モニター側のドアは印字で再現。マザーボードにASUSのR.G.O.シリーズを使っていた

 森田氏に対抗して(?)、NVIDIA Japanテクニカルマーケティングエンジニアの矢戸知得氏は「二カ月分の週末をほとんどつぶして」作成したという新型山手線風PCを展示。こちらは正面パネルを3Dプリンタで作成しなおして、正面にiPadでも使っている液晶ディスプレイを仕込んでいる。普段は電車正面風の状態になっており、パネルを上に跳ね上げて外すと高解像度液晶ディスプレイが現れるという仕組みだ。

 製作には積層型の3Dプリンタを使い、パネル部を含めて3D CADを使うことで実際にパーツを作る前に動作検証が行えて、事前に干渉確認ができたという。試作パネルを2個作成し、取り付けられていなかった試作第二号を持たせてもらったが、充填率を下げて軽量化と作成の速度アップを図ったという。

 3Dプリンタも徐々に普及してきたので、今後はこのような自作PCも増えそうだが、ここでネックになるのが正面パネルの寸法データだ。ケースメーカーがデータ公開をするとMOD PC業界的には作成がはかどりそうだ。

NVIDIAの谷戸氏による新型山手線車両風PC。週末を二カ月つぶしたとのこと。こちらの特徴はフロントパネルをイチから作り直したところにある

試作パネル一号の表面パネルを外したところ。試運転の文字表示ではRatenaディスプレイでもツブツブ感が出るように配置したという

こちらは試作パネル二号。表面パネルが跳ね上げられるメカを組み込んでいる

軽量化と製作速度アップのために充填率を下げた。取り付けのポッチも再現しているがはめ込みで保持するには強度不足だそうだ

表面跳ね上げのメカ部分のアップ。USBコネクタとの干渉がないか、事前に3D CADで検証したそうだ

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