Webサービスで日米海軍の戦闘詳報にアクセスする艦これ提督さん必携(2/2 ページ)

» 2015年08月20日 12時42分 公開
[長浜和也ITmedia]
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Naval History and Heritage Command

 Naval History and Heritage Commandは、米海軍に関する資料を収録している博物館の公式Webサービスで、ここから、米海軍の公式戦闘記録にアクセスできる。収録している資料の種類は“膨大”で、歴史的遺物から芸術作品にまで及ぶ。それゆえに、ここでも、作戦の名称(米軍呼称)や艦船名といったキーワードで検索することになる。

米海軍関連資料を収蔵する博物館「Naval History and Heritage Command」の公式Webページ

作戦名称や艦艇名で検索すると該当する公式戦闘記録にアクセスできる

公式文書の画像をそのまま収録したアジア歴史文化センター資料とは異なり、テキストデータになっているので、読みやすく利用しやすい。ただし、画像資料は元文献を画像として収録している

以前、艦これ提督の間で話題となった米戦艦「サウスダコタ」が第三次ソロモン海戦で受けた被害報告書もNaval History and Heritage Commandに収録している

損害箇所プロット図などでは拡大画像も用意している


 日米海軍戦闘部隊の公式戦闘報告書は、Webページで確認できるようになり、戦記小説などで広く長く事実と認識していたことが、実は違っていたということも少なからず分かってきている。そういう意味で、“ソースが大事”というのは正しい。

 ただし、公式報告書の多くは実戦部隊の当事者視点で戦闘直後に書くことが多く、そのため、戦闘中の混乱における思い込みや記録の喪失、敵に与えた被害などは事実と異なる場合もある。そういう意味で、「1つの資料だけを盲信することは危険」という軍事研究者の言葉は、公式記録のような一次資料に接したときにも意識しておきたい。

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