iPad Air 2/iPad mini 4/iPad Proの3機種は、Slide Overで呼び出したアプリを画面分割で同時に操作できる新機能「Split View」に対応する。
使い方は、最初に立ち上げていたアプリとSlide Overで呼び出したアプリの間を中央に少しスライドさせるだけ。Slide Over時に輝度が落ちて非アクティブになっていた左側の画面も明るくなり、両方のアプリがアクティブになったことが分かる。
このSplit View時は両方のアプリを操作できるため、旅行先をWebで検索しながら地図を見たり、資料を調べながら原稿を書く、といったことが旧iOSに比べればやりやすい。
画面は横位置のときに等分割または呼び出した側のアプリが3分の1になるレイアウト、縦位置のときは6:4程度になる。画面が広いといっても9.7型サイズの画面分割になるので、サブで呼び出すアプリは「メッセージ」や「メモ」、Twitterアプリなど、補助ツール的な使い方のほうが適しているかもしれない。
少し残念なのは、iOS 9が出たばかりの9月17日時点でSplit Viewに対応したアプリが少ないこと。今後対応が拡大すれば、実はこのアプリとこのアプリを同時に使うと便利なんだよね、という“組み合わせの妙”でヒットするアプリが出てくるかもしれない。
もう1つ懸念があるとすれば、対応アプリが増えた際、Slide Overの表示では目当てのアプリが探しにくくなる可能性だ。デフォルトの状態では、画面横位置でのSlide Overに並ぶアプリ一覧は、3つの分のアプリが並ぶ程度で、目当てのアプリは上下にスクロールして探すデザインになっている。
対応アプリが増えればそれに合わせてアイコンサイズが縮小されるのか現時点で確認できなかったが、もし初期状態のUIのまま対応アプリが増えていくと、延々と上下にスクロールしなくてはならず検索性が損なわれそうだ。
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