「3D Touch」でできることはPeek&Popだけでなく、むしろそれはほんの一部の機能。本領発揮するのは、プレスしたままスワイプ操作したときです。
例えば、先ほど紹介した「メール」アプリ。Peekしたままプレビューウインドウを上にスワイプすると、「返信」「転送」などよく使うメニューが現れます。同じ要領で右にスワイプすると未開封/開封が選択でき、左にスワイプでゴミ箱にメールを移動できます。
ホーム画面のアイコンでは、そのアプリのよく使う機能にクイックアクションできます。例えば、電話アプリをプレスすると、「よく使う項目」に登録した連絡先を呼び出され、スワイプして相手を選ぶと素早く電話をかけることができます。
お気づきの方もいるでしょう。この操作感、かなキーボードのフリック入力とそっくり! 普段からフリック入力を使う人なら、プレス&スワイプも違和感なくあっという間になじむはずです。
また、特定の相手や特定機能へのクイックアクションは、これまでランチャー系アプリの一部機能が担っていましたが、一から操作を設定したり、URLスキームを探したりと初心者にはややハードルの高い方法でした。しかし、3D Touchがそれらをサポートすることで、誰でも簡単によく使う操作を呼び出せるようになったのはうれしいところ。
アイコンからのクイックアクションは、現在純正アプリのみの対応ですが、近日中にInstagramやFacebookなども対応するもよう。今後クイックアクションの操作を編集できるようになればもっと便利だと思いますが、どうでしょうかアップルさん。
ちなみにiPhone 6sの3D Touchがなじみすぎて、iPhone 6でも思わず画面をぐっと押し込んでしまい、「あれっうまくいかない!?」とあせることがよくあります。
指紋認証センサー「Touch ID」のときも、iPhone 5以前のモデルでホームボタンに指を置いては、ロック画面が解除できない凡ミスに見舞われたものです。将来はTouch IDと同じく、「あって当たり前、ない時代には戻れない」機能の1つとなるでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.