UQ、CA対応エリアを急ピッチで全国に拡大/SIMロック解除に対応するiPhone発売5分で知る最近のモバイルデータ通信事情(2/2 ページ)

» 2015年09月23日 17時13分 公開
[島田純ITmedia]
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mineoが「ドコモプラン」を提供開始 史上最大のキャンペーンも開催

 ケイ・オプティコムが提供する「mineo」は、KDDI系の回線を利用する「au プラン」に加えて、9月1日より新たに「ドコモプラン」の提供を開始。個人向けでは国内初となる「マルチキャリアMVNO」となった。

photo mineoは「マルチキャリアMVNO」に

 あわせて発表された「mineo史上最大のキャンペーン」では、月額料金の800円相当を6カ月間割引くほか、ドコモプランを8月末までに先行予約していた場合は9カ月間、auプランで「AQUOS SERIE SHL25」をセット購入した場合は割引期間が30カ月に延長されるという内容だ。

photo mineo史上最大のキャンペーンが開催

 mineoの料金プランは、データ通信専用プラン(シングルタイプ)が、ドコモプラン/auプラン共通で500Mバイトで月額700円、1Gバイトで月額800円、3Gバイトで月額900円、5Gバイトで月額1580円となっており、キャンペーンの割引によって、1Gバイトプランの月額料金が無料となる。

 さらに、複数回線を契約した場合はキャンペーンによる割引とは別に「複数回線割」または「家族割」が適用され、1回線あたり50円/月の料金が割引される。このため、データ通信専用のシングルタイプでは3Gバイトを1回線契約しても2回線契約しても月額料金は同じ100円/月となる。

「3GBプラン」1回線契約時の月額料金
シングルタイプ 3GB 900円/月
キャンペーン割引 ▲800円/月
月額料金 100円/月

「3GBプラン」2回線契約時の月額料金
シングルタイプ 3GB 900円/月×2=1800円
キャンペーン割引 ▲800円/月×2=▲1600円
複数回線割(または家族割) ▲50円/月×2=▲100円
月額料金(2回線合計) 100円/月
※各種料金は税別

 キャンペーンは面倒な手続不要で適用になるため、非常に使い勝手が良いキャンペーンと言える。

ソフトバンクが「3日で1Gバイト」の速度制限を緩和

 ソフトバンクは、「パケットし放題」などいわゆる「旧料金プラン」契約者の通信量が「直近3日間で1Gバイト」を超えた際の通信速度制限を、9月1日より緩和したことを発表した。合わせて、9月中旬より速度制限のしきい値を「直近3日間で3Gバイト」を超えた場合に制限を緩和する。なお、制限緩和後の通信速度については非公開だ。

 「3日間の通信量が1Gバイト」を超えた際の通信速度制限は、ドコモがXi(LTE)回線向けの制限を2014年12月に撤廃、続いてKDDIも2015年2月より制限対象となる通信量を1Gバイト→3Gバイトへと緩和するなど、緩和の動きがあった。ソフトバンクも新料金プラン「スマ放題」の「データ定額パック」契約者に対しては、2015年2月より制限を撤廃しており、今回の制限緩和によって従来プランの契約者に対しても速度制限が緩和される形となる。

 いわゆる「直近3日間で1Gバイト」の通信速度制限は、普段は通信速度制限の対象となる使い方をしていなくても、旅行などで画像を大量に撮影してクラウドサービスと同期したり、出張時にスマートフォンをテザリングするなどの使い方で制限対象となることも多く、月間容量に基づいた速度制限に比べて影響を受けるユーザも多かったように思う。

 速度制限の緩和への取り組みは他社よりも遅くなったソフトバンクだが、速度制限対象となることで苦しんでいたユーザーにとっては朗報と言えるだろう。

iPhone 6s/6s Plusが発表、キャリア版でも公式SIMロック解除可能に

 Appleの新スマートフォンiPhone 6s/6s Plusの2機種が発表され、国内では前モデルと同じくNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社から発売になる。今回のiPhone 6s/6s Plusは国内で発売されるiPhoneとしては初めて、各キャリア版を購入しても「SIMロック解除」が可能となっているのが大きな違いだ。

 これは、総務省の「SIMロック解除に関するガイドライン」が2015年5月1日より改正されたためで、同ガイドラインでは2015年5月1日以降に発売される機種については原則としてSIMロック解除に対応することが義務化された。

 携帯電話各社は、ガイドラインの改正に伴って2015年5月1日以降に発売される機種に関してはSIMロック解除に対応することを発表したが、原則として端末の購入から180日あるいは6カ月以上経過しないとSIMロック解除に対応しないなどの制限が設けらている。なおドコモは、過去にSIMロックを解除したことがある、などの一定の条件を満たしていれば、端末購入日にSIMロックを解除することも可能だ。

photo 台湾の通信事業者「台湾モバイル」の4G LTE対応プリペイドSIM

 それでも、過去のiPhoneがSIMロックを解除できなかったことを考えれば、海外渡航時などに好きなキャリアのSIMカードでiPhoneを使いたい方にとっては、SIMロック解除によるメリットは大きいだろう。

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