基本システムには、インテルのウルトラハイエンドであるLGA2011-v3プラットフォームを採用している。LGA1151(第6世代Coreプロセッサー)やLGA1150(第4/5世代Coreプロセッサー)のさらに上をいくコンシューマー向けの最上位ラインアップで、6〜8コアのメニーコアCPUが使えることや、メモリ、グラフィックス、ストレージなどを接続するシステム全体のデータバス帯域が広いことが特徴だ。
標準のマザーボードは、Intel X99 Expressチップセットを搭載したASUSTeKの「X99-PRO」を採用。CPU8フェーズ、メモリ4フェーズの電源回路に加えて、インテル製LANチップ、高音質オンボードオーディオ(Crystal Sound 2)を実装するなど、スタンダードクラスよりワンランク上の品質と機能を持つハイクラス製品だ。
特にPCケース(ホワイト)とのデザイン的な相性がすばらしい。なお、BTOではASRockのX99 Extreme 4のほか、USB 3.1に対応したMSIのX99A GAMING 7も選べる。
CPUは、Core i7-5820K(開発コード名=Haswell-E)が標準だ。LGA2011-v3としては最も入手しやすい価格のモデルだが、LGA1151(第6世代Core)にはない6コアモデルで、クリエイティブやマルチメディア系ソフトウェアなど、マルチスレッドに最適化されたソフトウェアでは4コアモデルを圧倒するパフォーマンスを誇る。
BTOでは8コアのCore i7-5930K、Core i7-5960X Extreme Editionのほか、Xeon E5シリーズ(開発コード名=HaswellE-EP)まで選択できる。
標準のグラフィックスカードは、NVIDIAの定番ミドルレンジGPUであるGeForce GTX 960(2Gバイト)を搭載したASUSTeKの「STRIX-GTX960-DC2OC-2GD5」が指定されている。高品質デジタル電源回路DIGI+VRMの実装に加えて、直接接触式ヒートパイプ(DIRECT CU)を採用した強力なGPUクーラーを搭載したオリジナル設計により、GeForce GTX 960のオーバークロック動作と静音運用を両立している。2基のファンは準ファンレス仕様で、GPUが高温になった時以外は停止しているため、静音性は非常に高い。
BTOでは、NVIDIAとAMD、それぞれのGPUを搭載したグラフィックスカードをハイエンドからローエンドまで、幅広い選択肢が用意し、MSIのGAMING、ASUSTeKのSTRIXといったように、ブランドまで指定できる。
また、AMDのFire Pro W7100(8Gバイト)や、Quadro K4200(4Gバイト)など、クリエイティブやエンジニアリングのプロユースのGPUを搭載したカードも選択できるため、仕事道具としてのパフォーマンスだけでなく見た目のよさにもこだわりたいというデザイナーにも向いている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.