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「Surface Book」と「Surface Pro 4」はどちらを選べばいい?――Microsoft新モデルを徹底チェックSurface Pro 3との比較も(2/6 ページ)

» 2015年10月07日 16時30分 公開
[前橋豪ITmedia]

Surface BookキーボードとType Coverの違い

 Surface Bookのキーボードは、各キーを離したアイソレーションデザインを採用し、各キーの下にバックライトを内蔵している。タッチパッドはガラス製で、5点マルチタッチに対応する。マグネシウム合金のベースボディに搭載されたキーボードとガラス製タッチパッドは、薄型軽量のType Coverより入力が安定しやすく、ここはクラムシェルノートPCの特長を採り入れた部分だ。入力音も静かに作られているという。

Surface Book Surface Bookのキーボード。クラムシェルノートPCと同等のキーボードとタッチパッドによる入力環境を提供している
Surface Book 各キーの下にバックライトを内蔵し、余計な光漏れや輝度ムラを抑えている

 一方、Surface Pro 4もキーボードをおそろかにしているわけではなく、Type Coverはアイソレーションのキーデザインとパンタグラフ式キー、大きめガラス製タッチパッド(5点マルチタッチ)を採用し、使い勝手を向上させている点は付け加えておきたい。もちろん、キーボードバックライトも内蔵している。

 Type Coverまで含めた持ち運びやすさはSurface Bookより優れており、これでも一般的な用途でのノートPC代替利用は十分こなせるはずだ。また、Type CoverはWindows 10の生体認証機能である「Windows Hello」対応の指紋センサー搭載モデルも追加されている。

Surface Pro 4 Surface Pro 4とともに新しくなったType Cover(写真=左)と、Surface Pro 3の旧Type Cover(写真=右)。隣接するキーとの間を広げたアイソレーションキーボードを採用し、左右クリックボタン一体型のタッチパッドは40%大型化した。指紋センサーをタッチパッドの右側に配置したType Coverも用意する
Surface Pro 4 指紋センサーを備えた「Surface Pro 4 Type Cover with Fingerprint ID」はBlackの1色のみ。指紋センサーを搭載しないType CoverはBright blue、Black、Blue、Red、Tealの計5色から選べる
Surface Book/Surface Pro 4/Surface Pro 3の比較
製品名 Surface Book Surface Pro 4 Surface Pro 3
画面サイズ 13.5型 12.3型ワイド 12型ワイド
キーボード種別 キーボード(付属) Type Cover(別売) Type Cover(別売)
アイソレーションデザイン 採用 採用 非採用
キーボードバックライト 各キーに内蔵 内蔵 内蔵
タッチパッド クリックパッド クリックパッド
(Surface Pro 3より40%大型化)
クリックパッド
指紋センサー Type Coverに搭載

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バッテリー駆動時間の違い

 携帯利用で気になるバッテリー駆動時間(ビデオ連続再生の公称値)は、Surface Bookが約12時間、Surface Pro 4が約9時間だ。Surface Bookは画面サイズと解像度で上回り、GPUも内蔵するので消費電力が高いが、タブレット側とキーボード側の両方にバッテリーを内蔵することで、合体時にSurface Pro 4より長時間駆動を可能にしている。

 逆にSurface Bookはタブレット単体でのバッテリー駆動時間がSurface Pro 4よりかなり短くなることが予想される(タブレット単体でのバッテリー駆動時間は非公開)。

Surface Book Surface Bookが採用するキーボード側の内部構造。バッテリーにかなりのスペースを割いていることが分かる
Surface Book/Surface Pro 4/Surface Pro 3の比較
製品名 Surface Book Surface Pro 4 Surface Pro 3
バッテリー動作時間 約12時間
(ビデオ再生/キーボード装着時)
約9時間(ビデオ再生) 約9時間(Webブラウズ)

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