PC USER Pro

本日発売! 「Surface Pro 4」のスペック表では分からない注目点鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/3 ページ)

» 2015年11月12日 16時00分 公開
前のページへ 1|2|3       

そして全体的なスペックアップも見逃せない

 詳細はPC USERのリポートを参照してほしいが、Surface Pro 4は前世代のSurface Pro 3と比較して、スペックで幾つか向上しているポイントがある。最後に、これらにも触れておこう。

 基本性能については、前述の第6世代Coreを採用したことで、Surface Pro 3の第4世代Coreから2世代ぶんの進化を果たした。内蔵グラフィックスの進化、SSDの高速化(Serial ATA 6Gbps → PCI Express/NVM Express対応)など、全体的なパフォーマンスアップを実現している。Microsoftによれば、Surface Pro 3より30%高速になったという。

 液晶ディスプレイは、前モデルの12型(2160×1440ピクセル/約216ppi)から12.3型(2736×1824ピクセル/約267ppi)に大型化・高解像度化している一方で、本体の厚さは9.1ミリから8.45ミリに薄型化し、縦横の長さはほぼそのまま(約292.10×201.42ミリ)を維持した。つまり、フットプリントは変わらずに、ベゼル部分が狭く、画面が広く、表示がより微細になっている。

 重量についてもSurfae Pro 3が約800グラムだったのに対し、Surface Pro 4ではCore m3モデルが約766グラム、Core i5/i7モデルでも約786グラムと軽量化した。Type Coverは4.65ミリ厚/約292グラムと薄型軽量なので、装着したまま持ち運んでも苦にならないだろう(総重量は約1058〜約1078グラム)。

Surface Pro 4の液晶ディスプレイ 液晶ディスプレイは、Surface Pro 3の12型(2160×1440ピクセル/約216ppi)から12.3型(2736×1824ピクセル/約267ppi)に大型化・高解像度化した。狭額縁でスタイリッシュになった外観にも注目だ

 そのType Coverはキートップがセパレートタイプ(いわゆるアイソレーション)となり、パンタグラフ構造の採用で押下感がより高まるなど、こちらも地味ながら改良が続いている。タッチパッドの領域が大幅に広がっている(従来比で40%大型化)のも個人的にはうれしいポイントだ。

Type Cover 日本語版のType Cover。キーボードはアイソレーションデザインになり、より標準的なノートPCのキーボードに近づいた。2ボタン一体型のタッチパッドは大型化された

 Surfaceペンは筆圧検知レベルが以前の256段階から1024段階まで一気に向上しており、ペンの背面を消しゴムとして使える機能が加わった。また、純正アクセサリで交換用の硬さが異なるペン先セット「Surface Pen Tip Kit」も用意されている。この辺りの差も実機でじっくり検証してみたい。

 Surfaceペンは従来のように布式のペンホルダーを本体もしくはType Coverに貼り付けて携行する方式から、初代「Surface Pro」などに近い本体へのマグネット吸着タイプとなっており、「余計なオプションをつけたくない」というユーザーにはいいのではないだろうか。

Surfaceペン 筆圧検知のレベルや機能、固定方法まで改良された新しいSurfaceペン

 個人的にはあまり使わないのだが、本体背面のカメラ機能も強化されており、従来の500万画素から800万画素まで高画素化した。会議中や講演中にメモ書きのつもりでスライドを撮影してOneNoteにクリッピングしたり、出先で写真撮影の必要がある際にデジタルカメラやスマートフォンを取り出すのではなく、そのままSurface Pro 4で撮影して加工したりと、カメラ機能を活用しているユーザーにとっては改善点となる。

 いよいよ日本でも店頭に並び始めたSurface Pro 4。気になる方は、一度店頭でタブレット本体はもちろん、進化したSurfaceペンやType Coverの使い心地も含めて試してみることをおすすめする。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月19日 更新
  1. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  2. ノートPCに外付けキーボードを“載せて”使える「タイプスティックス/打ち箸」に新色 (2024年04月18日)
  3. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  4. さらなる高速化を実現! PCI Express 5.0接続SSDの新モデル「Crucial T705」を試して分かったこと (2024年04月18日)
  5. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  6. アイロボットが4万円切りの「水拭き対応ロボット掃除機」を投入 “一家に1台”を目指す (2024年04月17日)
  7. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー